アブラムシは、いろいろな種類があり多くの野菜に集まってきます。アブラムシは、体調が2~4㎜と小さいので防虫ネットの隙間から侵入してくることがあります。
アブラムシは、葉を痛めるだけでなく、吸われた傷口からは、病気に感染しやすくなります。今回は、石鹸を使った自然農薬を自作してアブラムシ・ハダニを駆除する方法を紹介します。
作成方法は、東京大学農学博士 木嶋利男監修の『安心!はじめてのやさいづくり』を参照しています。
石鹸を使った自然農薬の作り方
用意するもの
- 天ぷら油10cc
- 水1000cc
- 石鹸(純石鹸)

石鹸自然農薬の材料
天然成分で作る為に、石鹸は合成石鹸ではなく、純石鹸を使います。また、油は天ぷら油などの残り油の使用で構いません。
アブラムシ駆除用スプレーの作製手順
- 1Lのペットボトルを用意して、8分目くらいまで水を入れておきます。満タンにすると振って混ぜれなくなるので注意。
- 石鹸を包丁で切ります。1つの石鹸が100gくらいなので、1/10を使用します。切り取ったものは溶けやすくするために、さらに小さく切り刻みます。
石鹸を小さく切る
- 天ぷら油10gをペットボトルに投入します。小さじ2杯分です。
小さじ2杯分の油を投入
- ペットボトルのキャップを閉めて、よく振ります。石鹸が溶けるまで振りましょう。
溶けるまで振る
- 石鹸カスが残るので、ガーゼもしくはキッチンぺーバーなどで濾過します。ペットボトルの先に、ガーゼもしくはキッチンペーパーをゴムでくくり付けて容器(計量カップが良い)で受け取ります。
石鹸カスを除去
- 濾過した液体を、もとのペットボトルなどの容器に入れます。ペットボトルが満タンになるように、水を追加したら完成です。
容器に保存する
アブラムシ駆除用自然農薬の使用法
作製した農薬は、霧吹きなどに入れて使用します。アブラムシ・ハダニに向けて直接スプレーすると窒息死します。

霧吹きに入れて噴霧する
窒息したアブラムシがそのまま野菜に付着していると気持ち悪いので、数分したら水をかけてアブラムシごと洗い流します。

死骸は水で洗い流す
再発防止
天ぷら油で作った自然農薬は、アブラムシやハダニを駆除することができますが、予防する効果はありません。
再び、アブラムシがこないように、防虫ネット、アルミで予防しましょう。
アルミ箔
アブラムシは、明るい光が苦手です。その為、光が当たらない葉の裏などで増殖します。
株元に、アルミ箔を敷き詰めることで葉の裏まで光が当たりアブラムシが近寄りづらくなります。
アブラムシだけでなくウリハムシなどにも効果があります。(ウリハムシに効果は良好)植木鉢などでの野菜栽培での使用に向いています。
ただし、キャベツやレタスの場合は、巻いている葉の内側にアブラムシが増殖するのであまり効果はありません。

スイカの周りにアルミ箔
防虫ネット
確実な予防方法は、防虫ネットで物理的に防ぐことです。
防虫ネットの網目が大きすぎると隙間から侵入するので、『0.6㎜以下の防虫ネットや不織布』がおススメです。このサイズだと、ハモグリバエなど小さな害虫からも守ることができます。
以下の画像はトンネル支柱をたてて、不織布をかけたものです。不織布は、100均などで大きなものが売っているので便利です。

不織布で葉野菜を防虫する
防虫スプレー
アブラムシ予防用の自然農薬は、トウガラシで作ることができます。絶対的な効果はありませんが昔から使われる方法です。
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