アスパラガスを種から育てる方法

アスパラガスの苗づくり

品種

アスパラガスを種から育てると、収穫は3年目の春からとなります。ただし、一度植え付けると7~10年収穫できるので庭に空きスペースがあれば植え付けておくと便利です。

早く収穫したいという場合は、『大苗の根株』を購入すると11月頃に植え付けると翌春から収穫できます。

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最もポピュラーな品種は、ウェルカム、シャワーなどの緑色のアスパラです。樹勢がよく、収穫量が多いのが特徴です。

その他、パープルタワーやアスパラガスパープルなどの紫色のアスパラもあります。スーパーで購入すると非常に高額なので是非家庭菜園で育ててみたいですね。

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種まき

アスパラガスの種の発芽温度は、25~30℃と高めです。4月下旬~5月中旬の暖かくなってきてから種まきを始めます。

アスパラガスの種は、硬いためそのまま撒くと発芽までかなり時間がかかります。植え付けの前日に、一晩水につけておくとよいでしょう。

3号ポットに培養土を入れて、2~3粒の種を埋め戻します。その後、発芽するまでは毎日水やります。

一つのポットから複数発芽した場合は、分離させて新しいポットに植え付けるか、一本になるように間引きます。

アスパラガスの植え付け

土づくり

発芽から2ヶ月くらいしたら、植え付けます。本によっては、秋までポットで育てて秋に植え付ける。と書いているものもあります。

ただし、秋まで育てているとポットが根詰まりしてしまいます。また、ポットの水やりも面倒なので、2ケ月くらいで植え付けたのでよいです。

植え付けの2週間以上前に、1㎡当たり120gの苦土石灰を撒いてよく耕します。

植え付けの1週間以上前に、1㎡当たり堆肥3㎏、配合肥料200gを撒いてよく耕します。アスパラガスは、いかにしっかりした根を育てることができるかで収穫量が決まります。

多めに堆肥を施して、深めに耕しましょう。畝幅60㎝、畝高10~20㎝程の畝を作ります。

植え付け

複数の苗を植え付ける場合は、株間45㎝の間隔で植え付けます。ポットから苗を取り出して、根鉢を崩さないように植え付けます。

アスパラガス植え付け後の管理

追肥

夏場の間は、1か月に1回ほど追肥をします。1㎡当たり、50程の化成肥料を撒いて土寄せを行います。だいたい、1シーズンに2~3回くらい追肥をします。

冬越

秋になると、地上部の茎葉が黄色くなり枯れてきます。枯れてきたら、地上部の茎を根元付近から刈り取って、畑の外に廃棄します。茎や葉には、病原菌や害虫がついていることがあります。

刈り取った株の上に、藁をしいて燃やしたり、バーナーで燃やしてさらに殺菌する方法があります。植え付け場所が家から離れていて安全であれば試してみてもよいでしょう。藁を燃やすと、草木灰となり翌年の肥料にもなります。

アスパラガスの収穫

2年目の場合

春になると、地上部から茎が伸びてきます。2年目の場合は、収穫せずにそのまま育てます。冬になったら同じように、地上部から刈り取ります。

3年目の場合

3年目の春になると、やっと収穫できます。

茎葉が20~25㎝くらいになったら、地際からハサミで切り取って収穫します。収穫期間は、だいたい2~3か月くらいです。

収穫していると、次第にわがったり、細くなったりします。そのようなのが出てきたら株が弱ってきた証拠です。

収穫をやめて、枝葉が養分を蓄えるのを見守りましょう。

長く収穫したい場合は、立茎栽培という方法があります。それをすれば、秋まで樹勢を落とすことなく収穫できます。

アスパラガスの病気・害虫

病気

茎が茶色く枯れたようにっていたら茎枯病の可能性があります。カビの一種であるホモプシス アスパラギが原因とされています。

雨が多い時期に暖地にて発生しやすいです。茎葉が込み合っているときは、選定などをして風通しを良くしておくと予防になります。

最も効果的な予防は、雨除けです。

発生した場合は、殺菌剤を散布します。Zボルドーなどは、有機農産物栽培にも使えます。

※Zボルドーは、茎枯病・斑点病に効果があります。(詳細)

病気になった茎葉は刈り取って畑の外に処分します。

害虫

ヨウトウムシが、春から秋にかけて発生することがあります。特に、真夏に多発するので注意して観察します。また、害虫以外にイノシシやハクビシンなどの注意が必要です。