キャベツは、アブラナ科の葉野菜です。品種を選べば1年じゅう栽培できるお手軽な野菜です。しかし、モンシロチョウやコナガの幼虫(アオムシ)、ヨウトウムシの被害にあいやすいです。
そで今回は、コンパニオンプランツを利用することで、害虫被害を減らす方法を紹介します。
キャベツのコンパニオンプランツ一覧
相性の良い野菜
レタス、ソラマメ、セロリ、ハーブ(タイム、セージ)、トマト、ハコベ、シロツメクサ
相性の悪い野菜
ジャガイモ、イチゴ、ハーブ(ボリジ)
害虫予防
レタス
アブラナ科のキャベツにキク科のレタスを混植することで、モンシロチョウやコナガの飛来を予防することができます。
モンシロチョウは、キク科の匂いを嫌います。また、赤色を嫌う性質があるのでサニーレタスがより効果的です。
また、レタスもキャベツの作用によりアブラムシなどの飛来を予防できてお互いの害虫が少なくなります。
キャベツとサニーレタスを列違いに植えたり、交互に植えたり、サニーレタスをキャベツの条間に植え付けたりなど、植え方は適当で構いません。
これ以外の組み合わせでも、アブラナ科とキク科は大抵相性が良いです。
セロリ、ハーブ(タイム、セージ)
セロリやハーブは、キャベツのアブラムシを予防する効果があります。
生育促進
ソラマメ
秋植えキャベツとソラマメの混植は、お互いの生育を促進させます。11月上旬頃よりキャベツ苗とソラマメ苗を30㎝間隔で交互に植え付けます。
キャベツは、ソラマメの防寒に役立ち、ソラマメの窒素固定でキャベツの生育もよくなります。
トマト
キャベツは、真夏の強い日差しに弱いので、キャベツを夏から育てる場合は、トマトの株間に植え付けるとトマトが日差しを和らげてくれるので生育が良くなります。
シロツメクサ、ハコベ
シロツメクサは、別名クローバーと呼ばれる雑草で春頃より生えてきます。畑のマルチの代用になるほか、マメ科なので窒素固定により土を肥沃にする効果があります。また、畑の益虫も増やしてくれます。ただし、シロツメクサは繁殖力が強いので管理を注意。
ハコベは、秋から春に生える雑草で七草粥でもおなじみの七草です。

ハコベ
秋植えキャベツの保温や防寒、に役立ちます。キャベツの周囲に生えてきてもそのまま育てると良いです。
春植えキャベツは、シロツメクサ、秋植えキャベツはハコベを使うと良いです。
それぞれ、背丈が大きくなり過ぎてキャベツの日当たりが悪くならないように背が伸びすぎたらカットしてやります。
相性の悪い野菜
ジャガイモやイチゴをキャベツの近くに植えると、ジャガイモ・イチゴの生育が悪くなります。
ハーブ類は、相性の良いものもありますが相性の悪いものも多いので注意します。
まとめ
完全に害虫から守るには、トンネル支柱を建てて不繊布で覆うか、農薬を散布が必要です。
ただし、コンパニオンプランツを活用すると害虫による食害をかなり小さく抑えることができます。
最近のコメント