ニンジンのコンパニオンプランツ

ニンジンの収穫画像

ニンジンは、セリ科の野菜でキアゲハの幼虫に葉を食害されます。そこで、アブラナ科・マメ科・ネギ類・ハーブなどの他の科の野菜と混植することにより害虫被害を抑制することができます。成長した時に、葉が重なるように近くに植え付けるのがポイントです。

ニンジンのコンパニオンプランツ一覧

相性の良い野菜

エダマメ、ダイコン、ラディッシュ、カブ、チンゲンサイ、ネギ類(ネギ、タマネギ)、ローズマリー、カモマイル、マリーゴールド

相性の悪い野菜

インゲン、キュウリの後作

野菜別の方法

エダマメ

ニンジンとエダマメは、どちらも少ない肥料で育つ作物で同じ場所で育てやすいです。ニンジンとエダマメを混植すると害虫予防・生育促進の効果があります。ニンジンの独特な匂いは、カメムシを予防します。また、ニンジンのキアゲハの幼虫からの被害を減らすことができます。

ニンジンの葉が広がるとエダマメの株元を保温してエダマメの実つきが良くなります。ニンジンは、エダマメの陰になり夏の強い日差しから守られます。

春まきの場合は、4月下旬頃に早生品種のエダマメの種を蒔きます。エダマメが発芽したら、エダマメから30㎝くらい離して列違いにニンジンの種を蒔きます。夏まきの場合は、6月中旬までに早生または中生品種のエダマメの種を蒔き、エダマメの本葉が2本くらいになる頃(6月下旬~7月中旬)にニンジンの種を蒔きます。

ニンジンの両端をエダマメで囲うように、3列で植え付けても良いです。

ダイコン・ラディッシュ

ダイコンは、ニンジンと生育環境が近く混植して育てやすい野菜です。お互い直根なので近くに植え付けても、競合することはありません。また、セリ科とアブラナ科はお互いの害虫予防に効果的な組み合わせです。

アブラナ科のダイコンは、ニンジンのキアゲハを忌避させ、セリ科のニンジンはダイコンに付く『モンシロチョウ・コナガ・アブラムシ』を忌避させます。

お互いを条間20㎝くらいで列違いに植え付けると良いです。ニンジンは、筋まき、ダイコンは株間30㎝くらいで5~8粒くらいを点蒔きします。ダイコンの代わりにラディッシュも使えます。

カブ・チンゲンサイ

カブ・チンゲンサイもダイコンと同様にアブラナ科の野菜です。ダイコンほど大きくならないので、条間を15㎝くらいとダイコンの時より近めに植え付けると害虫予防に効果的です。

ネギ類(ネギ・タマネギ)

ネギ類をニンジンの近くに植えると、ネギの根に付く微生物が抗生物質を出して、ニンジンの病気を予防することができます。また、ニンジンの匂いでネギに付くタマネギバエ、タネバエをなどの害虫を遠ざける効果があります。条間30㎝くらいで、列違いに植え付けると良いです。

ローズマリー・カモマイル

ハーブは、ニンジンに付く害虫を予防する効果があります。特に相性の良いのが、ローズマリーとカモマイルです。

ローズマリーは、独特な匂いで害虫を遠ざけます。カモマイルは、アブラムシなどの害虫を引き寄せるので、テントウムシ、カマキリなどの天敵を畑に呼び寄せる効果があります。畝の肩など、畑の空きスペースに植え付けておくと良いでしょう。

マリーゴールド

マリーゴールドは、土の中のセンチュウ密度を減らす働きがあります。ニンジンの近くに混植したり、前作で植え付けておくとネコブセンチュウやネグサレセンチュウの被害から守ることができます。

相性の悪い野菜

キュウリの後作で、ニンジンを植え付けるとセンチュウの密度が増えて生育が悪くなることがあります。