ニンジンの栽培時期は、春に種まきをして初夏に収穫する方法と、夏から秋に種まきして冬に収穫する方法があります。
今回は、ニンジンを畑で栽培する方法を紹介します。
ニンジンの植え付け
ニンジンの栽培で最も難しいのが発芽させることです。直根であり、ポットなどで栽培して移植することができず、種を直巻きする必要があります。
植え付けの2週間以上前に、苦土石灰100g/㎡を撒いて良く耕します。
土の塊があると、ニンジンが又割れする恐れがあります。土は、深目までしっかり耕します。
元肥として、化成肥料100g/㎡を撒いて良く耕します。
畝幅80cm、畝高10cmの畝に、条間20~30cm程で、深さ0.5cm程の溝を4本作り、1~2cm間隔ですじ撒きします。
今回は、ダイコンと混植したのでダイコンの隣に1列撒きました。5mm程の溝を引いて、1~2㎝間隔くらいで筋蒔きします。

種を筋蒔き
畝の外側の土を、薄くかけて種を埋めます。
たっぷりと水やりをした後に、乾燥予防に不線布もしくは寒冷紗をかけます。発芽させるには、土を乾燥させないことが大切です。できれば毎日水やりを行います。

不繊布をべた掛け
発芽したら、不繊布を外します。
ニンジンの間引き
本葉2~3枚で、2~3cmの間隔で間引きします。

ニンジンの間引き
間引き後は、化成肥料を30g/㎡撒いて、土寄せをします。
ちなみに間引きした、ニンジンは食べることができます。

ニンジンの間引き菜
さらに、本葉5~6枚で、2回目の間引きをします。10cmの間隔で間引きします。間引きと並行して、追肥(30g/㎡)して土寄せします。

2回目の間引き
ニンジンの害虫対策
キアゲハの幼虫、ヨウトウムシ、アブラムシが葉を食害する。植え付け後に、防虫ネットや寒冷紗をかけて予防するか
天然成分のSTゼンターリ顆粒水和剤が効果あります。
コンパニオンプランツとしては、大根やカブを列違いに植えるとお互いの害虫が少なくなります。
ニンジンの収穫
収穫時期は、種まきから3~4か月後になります。
根元を少し掘ってニンジンが太っているのを確認して、試し掘りします。

太っているか確認
秋収穫では、葉が枯れてくるのが収穫の目安です。

ニンジンの収穫
ニンジンの保存法
葉を根元から切り落として別々に保存します。根部分は、洗わずに新聞紙などに包んで冷蔵庫に入れます。冷蔵庫保存で、2週間ほど持ちます。
長期保存する場合は、カットしてからジップロックなどで密閉して冷凍保存すれば1カ月以上持ちます。葉部分も、洗ってから冷凍保存すると長持ちします。
冬採りニンジンの場合は、葉が枯れてもそのまま掘り出さずに3月くらいまで保存できます。春まきニンジンのようにトウ立ちや身割れが起きにくいです。
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