セロリはセリ科オランダミツバ属の野菜です。冷涼な気候を好み乾燥を嫌います。
セロリには、茎が太く成長するものと、小型で葉を中心に食べる『スープセロリ』などに分類されます。
通常のセロリは、5月下旬頃より種蒔きして、収穫は11月頃になります。(暖地であれば、2月に種まきをして7月頃に収穫することもできます。)
スープセロリは、種まきから2ヶ月くらいで収穫できます。
セロリの種まき
たくさん育てる場合は、育苗箱に条間15㎝で筋蒔きをして育てます。適宜間引きして、本葉が2~3枚になったら、3号ポットに移植します。
少量育てるのであれば、最初から3号ポットに種まきをすると良いです。3号ポットに種まき用の培養土を入れて、3粒くらい種を蒔きます。
好光性種子なので、土は薄めにかけます。本葉が出てきたら1本に間引きして、本葉5枚くらいになったら畑に植え付けます。
畑の準備
栽培期間が長いので、肥沃な土壌が栽培に向きます。
- 1㎡あたり、100g程の苦土石灰を撒いて良く耕します。
- 1㎡当たり、2kgの堆肥と150gの配合肥料を撒いて良く耕します。
- 幅60㎝、高さ10~20㎝の平畝を作ります。
- 土壌の乾燥予防やアブラムシ対策にシルバーマルチをしておくと良いです。
植え付け
6月頃に、苗の本葉が7枚くらいになったら畑に定植します。
株間40㎝くらいで植え付けます。植え付けから1週間くらいは、定期的に水やりをします。
植え付け後の管理
水やり
セロリは、根が浅いので乾燥に弱いです。梅雨明けからは、乾燥予防に株元に敷き藁や腐葉土などを敷くと良いです。(マルチをしていない場合)
地植えでは、基本的には水やりは不要ですが長く日照りが続くときは水やりをしてやります。
追肥
セロリは、肥料をたくさん必要とする野菜です。
定植から1ヶ月経った頃より、3~4週間に1回ほど1㎡当たり50~100gの化成肥料を株の周りに撒いてやります。
遮光
セロリは、暑さに弱く真夏の日差しは生育を抑制したり葉焼けをおこしたりします。
トンネル支柱を建てて、寒冷紗をかけて遮光してやります。
その他、トマトの株間で育てると程よい日陰になり生育が良くなります。
収穫・保存
草丈が30~40㎝位になったら根元を切って収穫します。家庭菜園などでは、一度に消費しきれないので脇芽を切って少しずつ収穫しても良いです。
害虫・病気
キアゲハ、ハモグリバエの幼虫に葉を食害されたり、アブラムシが発生することがあります。キャベツやニラなどと混植するコンパニオンプランツで害虫被害を減らすことができます。
ただし、確実に予防するには防虫ネットや不織布などでカバーする必要があります。
致命的な病気としては、『軟腐病』というものがあります。高温多湿で発生しやすく、葉が黄色化して徐々に枯れていきます。
その他、「斑点病、委縮炭疽病」などが発生しやすいです。予防は、密植を避けて風通し良く栽培してやります。
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