センチュウとは
センチュウは、体長が0.5㎜~1㎜の害虫です。とても小さいので肉眼では見ることができません。野菜に被害を与えるとしては、『ネグサレセンチュウ』と『ネコブセンチュウ』がいます。
センチュウは、野菜などの根に寄生して、養分を吸い取って根を変形させたりして生育を抑制します。また、傷められた根から病原菌が侵入しやすくなり他の病気にも感染しやすくなります。
特に、根野菜やウリ科・ナス科の野菜では、被害が大きくなります。連作を避けたり、前作に抵抗植物(緑肥)を栽培することでセンチュウを減らすことができます。
今回は、それぞれのセンチュウを抑制する緑肥植物について紹介します。
ネグサレセンチュウに効く緑肥
ネグサレセンチュウの被害にあった野菜は、根が赤褐色のシミができて根の先が腐ったりして生育が悪くなります。
ネグサレセンチュウの抑制に効く緑肥は以下のものがあります。

マリーゴールド
- マリーゴールド
特に、アフリカンマリーゴールドがセンチュウの抑制効果が高いです。マリーゴールドの植え付け時期は春になりますが、ウリ科・ナス科・ダイコンなどと混植することができます。種から育てるか、苗を買って、枝を切って挿し木で増やすこともできます。 - エンバク
エンバクは、春まき・秋まきのどちらでも栽培できます。エンバクは、根からアベナシンという殺菌成分を分泌します。また、益虫を呼び寄せる効果も期待できます。 - ハブソウ
- ギニアグラスなど
ネコブセンチュウに効く緑肥
ネコブセンチュウの被害にあった野菜は、根に大小のコブが付きます。収穫後の野菜の根を観察すると分かります。
ネコブセンチュウの抑制に効く緑肥は以下のものがあります。
- クロタラリア
- エビスグサ
- ラッカセイ
- ギニアグラス
- ソルゴー
など
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