アブラナ科のハクサイは、アブラムシ・アオムシ・コナガ・ヨウトウムシ・ハイマダラメイガなど多くの害虫の被害によくあいます。
そこで、キク科・セリ科・アカザ科・ネギ属などのアブラナ科以外の野菜と混植することで、お互いの害虫被害を抑制することができます。
ハクサイのコンパニオンプランツ一覧
相性の良い野菜
ナスタチウム、レタス、シュンギク、エンバク、トウガラシ、後作にエダマメ
相性の悪い野菜
同じアブラナ科の野菜(キャベツ、ブロッコリー、ダイコン、コマツナなど)
野菜別の混植方法
ナスタチウム
ナスタチウムは、ノウゼンハレン科の一年草です。別名で金漣花と呼ばれ、黄色いハスのような花を咲かせます。ナスタチウムは、花や葉に辛みがあり独特な香りにより、ハクサイのアブラムシを予防してくれます。
ナスタチウム自体にも、ハダニやアザミウマなどの害虫が付きますがそれを食べる益虫が畑に増える為、ハクサイの害虫が減少します。
秋植えのハクサイのコンパニオンプランツとして利用するなら、8月下旬頃に3号ポットにナスタチウムの種まきして苗を育てておくと良いです。本葉3~4枚になったら植え付けます。ハクサイ3~4株に1つの割合でナスタチウムを植え付けるか、ハクサイの畝の周囲に植え付けます。
レタス・シュンギク
アブラナ科のハクサイとキク科のレタスを混植するとお互いに天敵が異なるので、害虫被害が減少します。特に、赤色のサニーレタスはモンシロチョウやコナガの忌避効果が高いです。
ハクサイとレタスを交互に植えるか、列違いに植えても良いです。
レタスの他にキク科のシュンギク、アカザ亜科のホウレンソウ、葉ネギなど、アブラナ科以外の野菜を近くに混植するとより害虫予防がより効果的になります。
エンバク
アブラナ科の野菜を確実に収穫するには、根こぶ病の予防が重要です。エンバクの根は、アベナシンという抗生物質を合成して根こぶ病などの土壌病原菌の密度を減らします。また、エンバクは益虫を増やすのでハクサイの害虫予防にも効果があります。
参照:アブラナ科のネコブカビの予防と対策
ハクサイの畝を立てた後に、『畝の通路・畝の周囲・ハクサイの株間』に種をばらまいて、軽く土をかけて埋めます。エンバクは、野生種がより病気予防に効果的です。
エンバクの背が高くなりすぎると、日当たりが悪くなるので10㎝くらいに刈り込みます。
エダマメ
エダマメの後作にハクサイを植え付けるとハクサイが良く育ちます。ハクサイは、比較的肥料分を多く必要する野菜であり肥えた土が生育に適しています。
エダマメの根は、根粒菌による窒素固定により養分が蓄えられます。エダマメの早生品種を4月下旬頃よりまいて、7月~8月に根元を切って収穫します。収穫後に、エダマメの根と地上部の一部を漉き込んで畝を立てます。
2~3週間くらいで分解されて畑の肥料となります。その後、畝にハクサイなどのアブラナ科の野菜を育てると良く育ちます。
トウガラシ
トウガラシの近くにハクサイを植え付けると、害虫の被害が減少するといわれています。
春に植えたトウガラシのうちいくつかを収穫せずに秋までところどころ残しておきます。その近くにハクサイを植え付けます。
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