ダイコンは、通年まき野菜ですが、冷涼な気候を好むので、春まき(4月~)か秋まき(9月~)での栽培が容易です。種まきから2カ月程度で収穫できるほか、間引きダイコンも食べることができます。
ダイコンの植え付け
ダイコンの畝づくり
植え付けの3週間以上前に土づくりを終わらせておきます。
植え付けの3週間以上前に、苦土石灰100g/㎡を撒いて良く耕します。
堆肥は、前作で多めに撒いて、種まき前には巻かないほうが又割れなどが起こりずらいです。
元肥は、春撒きの場合は、100g/㎡、秋撒きの場合は、200g/㎡の化成肥料を撒いて良く耕します。
畝幅60cm、畝高10~20cmの畝に、株間30cm、条間30cmで、二条植えします。黒のビニールマルチをしておくと、地温が上がり生育が良くなります。(今回の栽培では、風でとんでしまい途中からなくなりました。)
以下の画像は、3条植えです。真ん中の列の作業がしにくいので、できれば2条植えがよいでしょう。

マルチ
ダイコンの種まき
種は、30cm間隔で植え付けます。土の表面にジュースの底を押し付けて1㎝位の深さの溝を作ります。

種まき用の溝を作る
窪ませた溝に、それぞれを離して、4~5粒撒きます。近すぎると、間引きの時に根を痛めてしまいます。
1cm程に覆土して、軽く土を抑えます。
植え付け後は、たっぷりと水やりをします。
乾燥対策および、害虫・鳥対策で、トンネル支柱を立てて、寒冷紗をかけます。

不繊布で虫・鳥予防
べたがけだけする場合は、隙間の小さい不繊布を利用すると良いです。(べた掛けでの防虫ネットは、ネットの上に卵を産み付けられて、隙間から小さな幼虫が侵入してきます。トンネルにしておくと産卵されにくい。)
無農薬栽培で何も対策をしていないと、あっという間に葉を食べられて枯れてしまうことがあります。本葉2~3枚になると、鳥に食べられる心配はなくなります。
ダイコン植え付け後の管理
水やり
発芽するまでは、土が湿るように定期的に水やりをします。
間引き
本葉1枚の時に3本に間引き、本葉3~4枚で2本、本葉が5枚くらいになったら、1本にします。

ダイコンの間引き
間引きと並行して株元に土寄せをします。成長してくると、ダイコンが上に伸びてくるので土に出ないようにします。

ダイコンの苗
間引いたダイコンは、「浅漬け、サラダ、みそ汁の具」として食べることができます。大根の葉は非常に栄養があります。葉も収穫する場合は、しっかりと虫よけをしておきましょう。
ダイコンの追肥
一般的には、追肥は不要です。秋植えの場合で、もし成長が悪いようでしたら化成肥料50g/㎡を株元に撒きます。
ダイコンの害虫対策
アブラムシ、コナガ、ハイマダラノメイガ、カブラハバチなどの、アブラナ科共通の害虫が付きます。コナがの幼虫は、緑色の幼虫です。大量発生しやすいです。
秋まき栽培では、ハイマダラノメイガ(ダイコンシンクイムシ)が発生しやすいです。この害虫は、生長点を食害するので苗の成長を著しく阻害して枯らしてしまうこともあります。

ハイマダラノメイガ(ダイコンシンクイムシ)
防虫ネット(寒冷紗、不繊布など)を使っていない場合は、害虫がついていないか定期的に観察して、駆除するようにしましょう。
大量発生して対処しきれないときは、農薬を使います。オーガニック栽培でも使える殺虫剤としては、「STゼンターリ顆粒水和剤、パイベニカVスプレー」などがあります。
自作スプレーでは、焼酎とトウガラシによりつくることができます。
コンパニオンプランツとして、列違いにニンジン、レタス、シュンギクなどを植えるとお互いの害虫が寄りにくくなるといわれています。
ダイコンの収穫
収穫方法
収穫時期になると、葉が上に向かって立ち上がってきます。土を少しほって太さを確認してみるとよいでしょう。

ダイコンの葉が逆立つ
葉全体を束ねて、真っすぐ上に引き抜きます。まっすくぐにひかないと折れてしまうことがあります。

ダイコンの収穫

ダイコンの収穫
保存法
葉をそのままにしておくと、根の養分を吸い上げるので切り落として別々に保存します。乾燥を防ぐために、切り口にラップをして冷蔵庫の野菜室で保管します。
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