シュンギクの育て方

シュンギクは、キク科の葉野菜です。独特な香りがあり、アブラナ科の近くに植え付けると害虫予防としてコンパニオンプランツになります。

葉に切れ込みが少なくて甘い品種と、葉の切れ込みが深い苦みの強い品種があります。

真冬以外なら栽培できますが、秋上が最も品質の良いシュンギクを作ることができます。

一般的には、9~10月に種まきをして、10月に苗を植え付けます。

畑の準備

畝づくり

  • 植え付けの2週間以上前に、1㎡あたり150gの苦土石灰を撒いて良く耕します。
  • 植え付けの1週間以上前に、1㎡当たり堆肥3kg、配合肥料100gを撒いて良く耕します。
  • 根が深く伸びるので、しっかりと深くまで耕しておきましょう。
  • 幅50~60㎝、高さ10㎝の畝を作ります。(2条植の場合)

植え付け

種まき

条間30㎝くらいで、2条播きをします。支柱などで、畝に1㎝くらいの深さの溝を作って4~5㎝間隔に種を蒔きます。発芽率は低めです。

苗の植え付け

苗から植え付ける場合は、株間20㎝くらいで植え付けます。2条植の場合は、条間30㎝です。1条植えやコンパニオンプランツとしてアブラナ科野菜の隣に植え付けるのも効果的です。

植え付け後の管理

間引き

筋蒔きしたら、発芽後は4㎝間隔に間引きします。密集した苗は、ハサミでカットします。

本葉が生えてきたら、隣の葉と葉が触れ合うくらいに間引きします。間引いた、シュンギクは柔らかくて美味です。

本葉が7~8枚になったら、株間が15㎝になるように間引きします。

追肥

本葉が3~4枚くらいになった頃に、1㎡当たり30g程の化成肥料をばらまきます。

害虫・病気

害虫

秋は、ネキリムシ、ヨウトウムシ、春になるとアブラムシ、スリップスなどの害虫の被害にあいやすいです。

病気

病気の発生頻度は低いです。ただし、湿度が高くなると、べと病、炭疽病が発生することがあります。適宜に間引きして、風通し良く管理するのがポイントです。

収穫

収穫は、11月中旬~12月くらいになります。根から引っこ抜いて丸ごと収穫するか、下葉4~5枚残して主茎をカットして収穫すれば再び脇芽が伸びて長く収穫することができます。

霜が降りると、枯れてしまうので長く収穫したい場合は、寒冷紗やビニールでトンネルをすれば翌春まで栽培することができます。