キュウリのコンパニオンプランツ

キュウリ挿し木

キュウリのコンパニオンプランツ一覧

相性の良い野菜

ネギ、ムギ、ナスタチウム、マリーゴールド、ナガイモ、エダマメ

相性の悪い野菜

ウリ科、後作にニンジンやダイコンなどの根菜

病気予防

ネギ類

キュウリとネギを一緒に植えると、ネギの根に付く微生物(バークホーデリア・グラジオリーが出す抗生物質)によりキュウリの蔓割れ病を予防することができます。

キュウリの苗を植え付けるときに同じ植穴に一緒に植え付けてお互いの根が絡み合うようにします。ネギは、長ネギ・葉ネギどちらでも利用できます。

ネギは、種から育てると生育が遅いので(ポットやプランターなどで)3月くらいから育てておくか、苗を購入します。

ムギは、キュウリのうどん粉病や害虫を予防する効果があります。

ムギもうどんこ病に感染したり、アブラムシが来ることがありますが、キュウリとは種類が違うためにお互いに感染する心配はありません。

また、ムギがうどんこ病になるとうどんこ病に寄生して死滅させる「菌寄生菌」を呼び寄せるので、キュウリのうどんこ病を減らすことができます。

そして、ムギを植えていると畑にいろいろな種類の虫がやってきます。その中には、テントウムシやアブラバチなどアブラムシの天敵となる虫も増えます。

5月頃に、キュウリの苗を植え付けたら、キュウリを植え付けている畑にムギ(エンバク)の種をまんべんなく周囲にばらまきます。畝以外にも畝と畝の間の通路にも蒔きます。

種は、鳥に食べられるので軽く耕して土をかけます。

害虫予防

ナスタチウム

ナスタチウムは、キュウリに付くアブラムシを予防する効果があります。

また、ナスタチウムはキュウリの株元を覆ってマルチのような働きをします。真夏の地温の上昇や、土壌の乾燥を抑えてくれてキュウリの生育を助けます。

キュウリの苗を植え付けるときに、キュウリの株元に植え付けると良いです。ナスタチウムは、キュウリ以外にもナス、トマト、ピーマンなどのナス科と相性が良いです。

マリーゴールド

マリーゴールドは、キュウリにつくアブラムシを予防する効果があります。またナス科の野菜を栽培するとセンチュウが増えますが、センチュウを減らす働きがあり連作障害を予防できます。

キュウリの株間に植え付けると良いです。

生育促進

ナガイモ

生の有機物が分解されると、アンモニア態窒素⇒硝酸態窒素と土の中で分解が進みます。

ナガイモは「アンモニア態窒素」が生育に必要であり、「硝酸態窒素」を吸収するとビタミンCが少なくなり生育が悪くなります。

対して、キュウリの生育には、硝酸態窒素が必要です。

そこで、キュウリとナガイモを一緒に植え付けると、お互いが苦手な栄養分をそれぞれが吸収してくれるので、それぞれの生育を助けることができます。

キュウリを株間60㎝くらいで植え付けて、その株間にナガイモを植え付けます。キュウリネットなどを設置しておけば、ナガイモとキュウリで資材を共用できます。

エダマメ

エダマメを植え付けている場所に、地這いキュウリを植え付けると、良く育ちます。エダマメの葉が強い日差しを遮り土壌の乾燥を防いでくれます。

エダマメの畝の北側に並行して地這いキュウリを植え付けると良いです。

相性の悪い野菜

ダイコン、ニンジンなどの根菜

キュウリを栽培すると土壌に、センチュウが増えます。センチュウは、野菜の根に寄生して養分を吸い生育を抑制してしまいます。

特にダイコン、ニンジンなどの根野菜は、収穫する実に直接の被害が出るので後作は避けたほうが良いです。