家庭菜園では、植え付けるスペースの関係で「スイカとメロン、カボチャを同じ畝で育てられないか?」と考えたことがある人は、意外と多いと思います。今回は、ウリ科の野菜を混植できるかについて紹介します。
結論からですが、組み合わせによってはできなくはないですが、混植しないほうが賢明です。
ウリ科同士を混植すると樹勢の強いほうが肥料分を吸収してしまい、弱いほうが育たなくなります。特に、カボチャはウリ科で最強の野菜です。カボチャと混植すると周囲のウリ科の野菜は劇的に育たなくなります。
ウリ科の混植がおススメできない理由
樹勢・吸肥力が異なる
スイカ、メロン、カボチャなどは、それぞれ根の特性が異なります。一般的には、メロンは樹勢が弱く根が浅くまでしか伸びません。肥料の吸収力が他のものと比べて弱いです。
対して、カボチャは、樹勢がもっとも強く、大きく成長します。根も丈夫で深くまで伸びます。少ない肥料でもよく育ち、肥料を吸収する力が強いです。
ウリ科の野菜は、根が横に伸びる特性があり数メートル伸びます。メロンとカボチャを近くに植えると、お互いの根が干渉し合います。その場合、吸肥力の強いカボチャがメロンの肥料分まで吸収してしまいます。
したがって、メロンとカボチャを近くに植えるとメロンが育たなくなります。
ちなみに、ウリ科の力関係は以下のようになります。(自根の場合です。接ぎ木苗では、根の生育や吸肥力が強くなります。)
カボチャ>>スイカ>小玉スイカ>メロン
したがって、ある程度密植になる場合は、「小玉スイカとメロン」というように力関係が近い組み合わせでは、うまく育つことがあります。
ただし、スイカとメロンを一緒に植えるとメロンにウリハムシが集中します。ウリハムシは、スイカの葉より、メロン・カボチャの葉を好みます。
まとめ
カボチャとウリ科の野菜を混植すると育たたなくなります。露地メロンと小玉スイカでは、一定の間隔(80㎝くらい)をあければ、どちらもよく育ちました。
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