エダマメを植木鉢・プランターで育てる方法

エダマメの摘心

枝豆は、日当たりが良く、比較的水持ちの良い土が栽培に向いています。栽培時期は、朝霜の心配がなくなる5月頃に植え付ける早蒔きと、7月過ぎに植え付けて秋に収穫する遅蒔きがあります。

早まきは、早生種を使用します。遅まきでは、中生種・晩生種を使います。品種により開花する為の、日照条件が違います。栽培時期に適した品種を選ぶのが重要です。

エダマメの種まき

種まきは、植木鉢に直蒔きしても、ポットに蒔きのどちらでも可能です。

〔ポット蒔きの場合〕

3号くらいのポットに培養土を入れて、水をかけて湿らせておきます。

ポットの中心に深さ2cmくらいの穴を3~4つ作ります。それぞれの穴に種を蒔き埋め戻します。種には、へそと言ってくぼみがあるので、それを下向きにするように撒きます。

それぞれの種は離して植え、表面の土が平らになるように覆土します。

〔植木鉢の場合〕

植木鉢に直接蒔く場合は、8~9号くらいを用意します。培養土を入れて、下から水が出るくらいまで水をかけて湿らせて置きます。

植木鉢に培養土

植木鉢に培養土

植木鉢の中心付近に、種を3~4粒蒔いて埋め戻します。

〔プランターの場合〕

プランターに直蒔きする場合は、深さ20㎝以上のプランターを用意します。培養土を入れて事前に湿らせて置きます。

 

複数の株を育てる場合は、隣と10~15㎝くらい間隔を開けて種まきをします。鉢植えと同様に1か所当たり3~4粒位の種を蒔きます。

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エダマメの発芽適温は、25~30℃くらいです。早蒔きの場合は、保温してあげましょう。

発芽すると、種が浮いてきます。鳥に食べられないように、種蒔き後はネットなどで覆っておきましょう。

初生葉が出るくらいまで成長すれば鳥の心配はありません。

エダマメの種の発芽

種が発芽

発芽後、子葉が開き始めたら2本立ちにします。生育の良いものを2本残して、残りは根元からカットします。

初生葉が開き始めたら植え付け時期です。

エダマメの苗の植え付け時期

植え付け時期

ポット苗の植え付け

初生葉が開いたら、植え付けをします。だいたい種まきから10~14日くらいになります。初生葉は、小葉(双葉)の次に発生する葉です。

植木鉢もしくは、プランターを用意します。

植木鉢の場合は、8~9号サイズに2本立ちのまま植え付けます。

プランターの場合は、深さ20㎝くらいある標準サイズから大型サイズのプランターが適しています。プランターでは、15㎝くらい間隔を開ければ複数株植え付けることができます。

容器に培養土を入れて、事前に水をかけて湿らせて置きます。

植木鉢に培養土

植木鉢に培養土

ポット苗の根鉢と同サイズの植穴を作り、ポットを植え付けます。植え付け後は、しっかりと水やりをします。

エダマメの苗を植木鉢に植え付け

植木鉢に植え付け

 

植え付け後の管理

水やり

鉢植えでは、土の表面が乾燥していたら下から水があふれるまで水やりをします。真夏の晴天時は、ほぼ毎日水やりをすることになると思います。

エダマメの水やり

水やり

特に、開花時期に水が不足すると実付が悪くなり収穫量が激減します。梅雨明け後は、株元に敷き藁などを敷いて乾燥を防ぎましょう。

敷き藁の代わりとして、そこら辺の雑草を乾燥させたものでも大丈夫です。(できればイネ科の雑草が良い)

エダマメに敷き藁

敷き藁で乾燥予防

追肥

蕾が付き始めたら追肥をします。一株当たり(二本立ちの場合は二株当たり)3g位として、全体にまんべんなく化成肥料を撒きます。

エダマメの根は、根粒菌が共生します。この菌は、空気中の窒素をエダマメに供給してくれます。したがって、追肥は少なくて大丈夫です。逆に肥料が多すぎると茎葉だけ茂って実の収穫量が減少します。

摘心

本葉が5枚くらいまで育ったら、主枝の先端をカットします。そうすることにより、脇枝の成長を促進させて収穫量が増加します。

エダマメの摘心

本葉5枚で摘心

エダマメの害虫対策

枝豆は、非常に害虫が付きやすいです。メイガ、アブラムシ、カメムシ、アザミウマなどです。

特に多い害虫としてはマルカメムシです。カメムシと言っても、小さくテントウムシくらいのサイズです。

エダマメに丸カメムシ

丸カメムシ

このカメムシは、葉・茎・サヤの汁を吸い弱らせ、収穫量を激減させます。確実な予防法としては、防虫ネットをかけることです。

もし発見した時は、捕獲器で捕まえます。

参照:害虫捕獲器の作り方

害虫捕獲器の作り方

害虫捕獲器

プランターの場合は、弾力性のある支柱をクロスさせてその上から防虫ネットをかけます。(100均で入手できます。)

プランターに防虫ネット

プランターに防虫ネットの方法

植木鉢の場合は、トンネル支柱をクロスさせたものを紐で固定しその上から防虫ネットをかければいいでしょう。

プランターに防虫ネット

プランターに防虫ネット

植木鉢に防虫ネット

植木鉢に防虫ネット

このままでは、ネットが風で飛ぶので紐でくくって固定します。

その他のカメムシ予防法としては、以下のものがあります。

  1. アルミ箔を株元敷く。(カメムシは光が苦手)
  2. 草木灰をエダマメにかける。
  3. 植木鉢で育てたスペアミントを横に置く。(地植えしないように注意)
  4. ハッカスプレーをかける。(週に2回ほど)

地域差もあるのでいろいろ試してみると良いでしょう。

エダマメの収穫・保存法

膨らんだサヤを指で押すと、豆が飛び出してくる状態が収穫のタイミングです。枝豆の収穫期間は、1週間から10日くらいです。収穫期間を逃すと、鞘が黄色くなり実が固くなります。

エダマメの収穫

エダマメの収穫

収穫時期になった、莢から一つづつ採るか、全体の8割くらいが収穫時期になったら株ごと抜きとって収穫します。枝についたままのほうが鮮度が落ちにくいので株ごと収穫するのがおススメです。

エダマメは、保存性が悪いので収穫後はできるだけ早く食べるようにします。賞味期限は、冷蔵保存で2~3日くらいです。長く保存したい場合は、莢を摘み取って塩もみして袋に入れて冷凍します。

エダマメの収穫

エダマメの収穫

冷凍すれば、1ヶ月くらいは保存できます。冷凍後調理する場合は、凍ったまま茹でます。