ナスのコンパニオンプランツ

ナスの実の画像

ナス科のナスは、ネギ類・マメ科・シソ科と相性がいいです。同じナス科のトマトと比べるとナスは害虫が付きやすいのでコンパニオンプランツで予防すると生育が良くなります。

コンパニオンプランツ一覧

相性が良い

ショウガ、マメ科(つるなしインゲン、エダマメ)、ラッカセイ、ダイコン、パセリ、ニラ、バジル、シソ、マリーゴールド、ナスタチウム、ホウレンソウ

相性が悪い

トマト、ジャガイモ、後作としてゴボウなどの根野菜

野菜別

ショウガ

ナスの株元(10㎝くらい離れた場所)に、ショウガを植え付けると、ナスの『病気・害虫予防・生育祖促進』になります。ショウガは、アンモニア態窒素を吸収し、ナスは硝酸態窒素を吸収します。お互いに好む栄養分が異なるので栄養の競合は起こりません。

ショウガには、殺菌効果があり土の中の病原菌を減らすことができます。

ショウガには、アワノメイガ、ナスにはフキノメイガの幼虫が葉を食害します。互いに天敵がことなるので混植することにより、害虫同士が忌避し合って寄りにくくなります。また、ショウガは、真夏の強い日差しが苦手ですがナスが日よけになりお互いの生育もよくなります。

ナスとショウガは、水分を好み乾燥に弱いので梅雨明けは敷き藁を敷いて土を乾燥させないように注意します。

ニラ

ナスの根元に、ネギやニラなどのネギ類を一緒に植え付けると、ネギ類の根に付く微生物(バークホーデリア・グラジオリー)の働きで青枯病を予防することができます。ナス1株に対して、2~3本のネギを植え付けると良いです。

ネギを使う場合は、3~4月頃より葉ネギの種を植え付けて苗を育てておきます。ニラの場合は、生育に時間がかかるので前年の9~10月に種まきをして育てておきます。

ネギよりもニラのほうが根が深く伸びます。さらにニラの匂いは、害虫予防にも効果があります。

つるなしインゲン

ナスの株間につるなしインゲンを植え付けると、互いの生育が良くなります。つるなしインゲンがナスの株元を日陰にして、土壌の乾燥を防ぐほか、土を肥沃にする働きがあります。

また、科が異なるのでナスに付くアブラムシ・ハダニはインゲンを忌避して、インゲンに付くアブラムシはナスを忌避します。よって、お互いの害虫被害も減少するといわれています。

つるなしインゲンの代わりに、エダマメやラッカセイを用いても良いです。

ダイコン

8月上旬頃に、ナスの株元にダイコンの種を植えると畑のスペースを有効に使うことができます。ナスを植え付けた列の横に、30㎝くらい離してダイコンの種を点蒔きしていきます。

ナスの葉が真夏の強い日差しを和らげてくれるので、ダイコンが発芽しやすく10月頃には収穫できます。

パセリ

ナスの株間にパセリを植え付けると互いの生育が良くなります。パセリは、強い日差しを嫌いますが、ナスが影をつくってくれます。

また、パセリは良く茂るのでナスの株元を覆って土壌の乾燥を防いでくれます。パセリの匂いは、ナスの害虫予防にも効果があるといわれます。

バジル、シソ

バジルの匂いは、テントウムシダマシを予防します。

また、シソやバジルをナスの株間に植え付けると、アブラムシの予防に効果があるといわれています。

マリーゴールド、ナスタチウム

マリーゴールドは、土の中のセンチュウ密度を減らす働きがあります。ナス科やオクラなどを育てるとセンチュウが増えるので一緒に植え付けると良いです。

マリーゴールド

マリーゴールド

ナスタチウムは、テントウムシなどの益虫を畑に呼び込む働きがあります。苗で購入するとコストがかかるので、4月頃より種蒔きをして育てておくと良いです。

ナスタチウムの花

ナスタチウム

ホウレンソウ

秋ナスの収穫が終わる少し前に、ナスの畝の空きスペースにホウレンソウを植え付けるとホウレンソウが良く育ちます。ナスの残肥をホウレンソウが吸収してくれます。

相性が悪い野菜

トマト、ジャガイモなどの同じナス科の野菜との混植は、病害虫が増えるので相性が良くありません。また、後作としてゴボウなどの根野菜も育ちにくいといわれています。ナス科の野菜を育てるとセンチュウ密度が増えるためです。