ナスは、品種によって味や風味が全く異なります。例えば、柔らかナス。傷みやすい為、市場に出回らない為、家庭菜園でしか、食べることができません。
そういった品種を育てれば満足度も高いです。今回は、苗からナスを育てる方法を紹介します。
ナスの苗の購入
ナスを種まきから育てると、植え付けれる状態まで育てるのに80日ほどかかります。かなり手間がかかるので、少量植え付けるだけであれば苗から購入することをお勧めします。
ナスの種類を大きく分けると、中長ナス、長ナス、丸ナスの3種類があります。初心者では、収穫量が多い中長ナスが育てやすいのでお勧めです。
ナスは、低温に弱いので5月頃より苗の植え付けをします。植え付けてから、2か月後より収穫がはじまり真夏は生育が止まり、秋になると再び収穫できるようになります。
苗を購入する場合は、本葉が4~5枚で蕾が付いたものを選びます。7月上旬では、売れ残りが値引きされていました。

やわらかナスの苗
ナスの植え付け
苗の植え付けは、本葉7~8枚で蕾が出て生きたくらいが適期です。霜の心配のない5月頃より植え付けます。
地植え
植え付けの2週間以上前に、苦土石灰100gを撒いてよく耕します。
植え付けの1週間以上前に、堆肥4kg/㎡、化成肥料200g /㎡を撒いてよく耕します。
畝幅は、60cm、畝高10cm、株間60cm程で植え付けます。植え付け前に、マルチをしておくと良いでしょう。
鉢植え
ナスは、長期間栽培するので大きめ植木鉢が適しています。10号以上で深型の植木鉢が適しています。
今回は、40Lの堆肥袋を使いました。根鉢と同サイズの穴を掘り、根鉢を崩さないように植え付けします。

ナスの植え付け(袋栽培)
ナスの仕立て方
ナスの基本的な仕立て方は、主枝及び、主枝から出る2本の芽を伸ばす「3本仕立て」です。
一番花が出たら、すぐ下のワキ芽を伸ばし一番側枝とします。二番側枝は、一番側枝より下から出るワキ芽の中で最も勢いがあるものを伸ばします。
二番側枝以下の脇芽は、全て摘み取ります。

三本仕立ての方法
側枝がある程度伸びたら、支柱を追加して誘引きします。3本の支柱をクロスさせて、クロス部分を結びます。

ナスの3本仕立て
ナスの植え付け後の管理
水やり
ナスは、湿度の高いインドが原産の野菜です。したがって、乾燥には強くありません。乾燥して葉がしおれないようにしっかりと水やりをします。
鉢植えでは、毎日水やりが必要です。乾燥予防に、敷き藁なども有効です。
地植えの場合も、土の中が乾燥しているようなら水やりを行います。
追肥
植え付けから、1ヶ月頃より畝の肩に化成肥料30g/㎡を撒きはじめ、その後は2週間間隔で同量を撒きます。
鉢植えでも同様の、追肥ペースで構いません。10g程を株の周囲に撒きます。
ナスの収穫
養分を株の成長に回すために、一番果と二番果は小さいうちに摘み取ります。三番果からは、収穫します。
へたをハサミで切って収穫します。

ナスの収穫
放任栽培の場合は、そのまま枝を伸ばして収穫を続けます。もっとも管理が楽な方法です。その他、側枝1果どりといった果実を収穫するごとに剪定をする方法もありますが、また別の機会に紹介します。
ナスの保存法
収穫後は、傷みやすいので早めに消費します。保管する場合は、ラップにくるんで冷蔵庫の野菜室にいれて1週間以内に消費しましょう。
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