ニンニクのコンパニオンプランツ・前後作

ニンニクは、ヒガンバナ科ネギ属の野菜です。殺菌作用が強く、他の野菜を病気や害虫から守ってくれます。

今回は、ニンニクと相性の良い野菜を紹介します。

ニンニクのコンパニオンプランツ一覧

相性の良い組み合わせ

アスパラガス、イチゴ、オクラ、キュウリ、クリムソンクローバー、ナス

(※ウリ科・ナス科などと相性が良いです。)

相性の悪い組み合わせ

マメ科、キャベツ

野菜別の植え付け方

アスパラガス

アスパラガスとニンニクを混植するとお互いに生育が良くなるといわれています。

また、ニンニクは土壌を消毒する効果がありアスパラガスの病気を予防します。

アスパラガスとニンニクが交互になるように、アスパラガスを植え付けている株間にニンニクを1つづつ植え付けると良いです。

イチゴ

イチゴに雑草堆肥でマルチの代わり

イチゴの株間にニンニクを植え付けると病害虫の予防になります。

ニンニクのにおい成分であるアリシンは殺菌作用がありネキリムシを予防します。

また、ニンニクの根に付く微生物は抗生物質を出して、イチゴを病原菌から守ってくれます。

さらに、ニンニクを混植するとイチゴのアブラムシの予防にも効果があり、アブラムシを媒介するウイルス病を防いでくれます。

イチゴを植え付けている株間、もしくは条間にニンニクを植え付けると良いです。ニンニクの代わりに長ネギなども使えます。

クリムソンクローバー

ニンニクを植え付けた畝全体に、クリムソンクローバーの種をばらまくとニンニクの生育が良くなります。

クリムソンクローバーは、マメ科の緑肥植物です。地表を覆って雑草を防いだり、根粒菌の働きで土壌を肥沃にしてくれます。

クリムソンクローバーには、アブラムシがつくことがありますがそれにより、畑に益虫が増えるので他の野菜を害虫から守ってくれます。

相性の悪い野菜

マメ科

ニンニクの根に付く、微生物が出す抗生物質は、マメ科の根粒菌の働きを抑制してしまいます。その為、マメ科野菜の生育が悪くなります。

キャベツ

キャベツは、アレロパシー―作用が強く

ニンニクと相性の良い前後作

オクラ

ニンニクの後作としてオクラを植え付けるとオクラが良く育ちます。

ニンニクは、ネギ類の中では根が深く伸びるので土を耕し豊かにする効果があります。オクラの根は直根でまっすぐに伸びるので、ニンニクの根に沿って根がぐんぐんと成長します。

また、ニンニクを収穫した後に残る根なども畑の堆肥となり土を豊かにしてくれます。

5月頃のニンニクの収穫が近づいてきたころに、ニンニクを植え付けている条間にオクラの種を蒔くとよいです。ちなみに、このように、連続した植え付けをリレー栽培と呼びます。

ナス・トマト

ニンニクの後に、ナスを植え付けると立ち枯れ病を予防することができます。上のオクラと同じように植え付けると良いです。

キュウリ

ニンニクの前作として、キュウリを育てておくとニンニクの病気を予防することができます。

キュウリとニンニクは、科が異なり根園生物が大きく異なります。その為、連続して栽培しても土壌の病原菌が増えません。

9~10月頃にキュウリが枯れてきたら、キュウリを処分します。その後、堆肥・元肥を投入して畑を耕した後、ニンニクを植え付けます。