ニンニクは、日当たりが良く水はけの良い土壌が栽培に向いています。害虫による被害が少なく、ほとんどほったらかしで栽培できるので家庭菜園初心者にもおススメです。
今回は、地植えでニンニクを栽培する方法を紹介します。
ニンニクの品種は、暖地向きと寒冷地向きの品種があります。気候に合った品種を選ぶのが栽培を成功させるポイントです。
近隣のホームセンターで購入する場合は、お住まいに適した品種が販売されています。
畑の準備
ニンニクは、肥えた土が栽培に向いています。また、近くにキャベツや豆などを植えるとそれらの生育が悪くなるので注意します。
- 植え付けの2週間以上前に、苦土石灰を100g/㎡撒いて良く耕します。
- 植え付けの1週間以上前に、堆肥2kg/㎡、化成肥料2kg/㎡を撒いて良く耕します。
- 畝幅60cm、畝高10cmの畝を作り、株間15cm、条間30cm程で2条植えします。
球根の植え付け
ニンニクは、種球を植え付けて栽培します。植え付けの時期は、9~10月くらいです。

ニンニクの種球
ニンニクの外皮を剥がして、1片ずつに別けます。

1片ずつに別ける
1片を包んでいる皮は、はがさなくても大丈夫です。
今回は、イチゴのコンパニオンプランツとして植え付けました。30㎝間隔で植え付けたイチゴの間に植え付けました。
ニンニクだけで育てる場合は、15㎝間隔くらいで植え付けます。

ニンニクの植え付け場所
メモ
ニンニクは、強い香り(アリシン)により害虫を予防する効果があり、根切り虫やアブラムシを予防することができます。マメ科やキャベツ以外であればほとんどの野菜と相性が良いです。
尖ったほうを上にして5cmくらいの深さに植えます。

ニンニクの植え付け
植え付け後は、たっぷりと水やりをします。
栽培期間が長いので、黒マルチもしくは、敷き藁をしておけば、除草の手間が少なくなります。
植え付け後の管理
ニンニクの水やり
畑で栽培する場合は、植え付け直後以外は、ほとんど水やりは不要です。乾燥に強いので、雨の水だけで大丈夫です。
ニンニクの追肥
追肥のタイミングは、植え付けから1か月後と春先の3月頃の2回です。
(ちなみにコンパニオンプランツととして植え付けた場合は、他の作物の肥料だけでよいです。)
株間に化成肥料もしくは、過リン酸石灰を50g/㎡程撒きます。リンが玉の肥大に重要です。

2月頃のニンニク
花芽の摘み取り
収穫の少し前に、花芽が伸びてきます。

ニンニクの花芽が伸びてくる
開花させると、玉の成長に必要な養分が奪われるので、柔らかいうちに摘み取ります。これは、ニンニクの芽として食べることができます。

ニンニクの花芽
ニンニクの害虫・病気対策
ニンニクは、害虫に比較的強いですが葉を食害されることがあります。
アブラムシ、ネギコガなどが発生することがあります。
ネギコガは、植え付け後の葉に発生することが多いです。葉の中にもぐって、葉を食い荒らします。指でつぶすか、ピンセットで取り除いて駆除します。

ネギコガの幼虫
アブラムシは、ネギアブラムシという黒色のアブラムシが発生します。少量であれば、粘着テープで除去します。
数が多い場合は自然農薬(石鹸水)で駆除すると良いです。
ニンニクの収穫
茎と葉が1/3程枯れ始めたら、収穫の時期です。

葉が枯れてくる
抜き取って、根と葉を切り落としてネットにいれて風通しの良い場所に保管します。

ニンニクの収穫
茎をひもで縛って、軒下につるしてもよいです。乾燥させることにより長期間保存できるようになります。

ニンニクを干す
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