葉ニンニクの育て方

葉ニンニクとは、ニンニクが成長する過程で成長する葉の部分です。臭みが少なく甘みがあります。『チャーハン・餃子などの中華料理や鍋、ぬた』などに適しています。

日持ちがしにくいことから、原産地の高知県以外ではあまり出回らないので家庭菜園で育てる価値が非常に高いでしょう。栽培期間も2カ月程度と短いので家庭菜園初心者にもお勧めです。

植え付け前の準備

葉ニンニクを育てるには、専用の品種を使います。このような品種では、葉を切ってもネギやニラのように何度でも生えてきます。

ホームセンターでは、葉ニンニクとして表記されているものを買えば確実です。

※葉ニンニクの画像挿入

植え付け時期は、9月~12月頃です。早めに植え付けると、数回収穫できます。ただし、ニンニクは気温が下がらないと発芽しません。

20℃以上の場合は、冷蔵庫で2~3週間保管して植えることで球根が休眠から目覚めて発芽させることができます。

外側の皮をむいで、1片ずつに分けます。一片を包んでいる皮は、はがさずそのまま植え付けます。

葉ニンニクの植え付け

地植え

ニンニクの栽培は土の状態がとても大切です。肥えた土が適しています。

植え付けの2週間以上前に、苦土石灰を100g/㎡撒いて良く耕します。

植え付けの1週間以上前に、堆肥2kg/㎡、化成肥料2kg/㎡を撒いて良く耕します。

畝幅60~90㎝、畝高10㎝程の畝を作ります。株間10㎝、条間15㎝程、5㎝程の深さに植え付けます。2~5条植えまで好みでかまいません。

葉の部分のみを採取するので一般的なニンニクの植え付け時の半分ほどの間隔で植え付けたので十分です。

植え付けるときは、とんがっている方向を上向きにして植え付けます。とんがっている部分から芽が伸びてきます。

鉢植え

小型~中型の植木鉢やプランターで栽培できます。株間5㎝、3~5㎝の深さに植え付けます。2条植えする場合は、条間5~10㎝程あけて植え付けます。

植え付け後の管理

水やり

発芽するまでは、土が乾燥したら定期的に水やりを行います。

発芽後は、乾燥気味に栽培したので大丈夫です。地植えでは、ほとんど水やりは必要ありません。プランターの場合は、土の中が乾燥してきたらしっかりと水やりをします。

病気・害虫

意外とニンニクの葉を食べる害虫が近寄ってきます。葉ニンニクの栽培で最も厄介なのが、ネギコガです。

成虫が、葉の内側に卵を産み付けてふかした幼虫が葉を食べてしまいます。

無農薬で栽培したい場合は、不織布などをかけておくと良いでしょう。私も初めて、葉ニンニクを栽培した年は、害虫対策をしておらずネギコガの幼虫にやられて収穫ができませんでした。

葉ニンニクの収穫

本葉が6~7枚、草丈が20~30㎝の大きさになったら収穫します。根元の茎の少し上側から、ハサミで刈り取ります。

刈り取った後も、追肥を行えば数回の収穫が可能です。品種によっては、1度刈り取ると生長しなくなるものもありますが、葉ニンニク用で販売されているものは複数回収穫できます。

葉ニンニクの保存法

葉ニンニクは、日持ちが悪いので早めに食べるのが一番です。保存する場合は、キッチンペーパーや新聞紙にくるんだうえビニール袋に包んで野菜室で保存します。

野菜室で保存した場合の、保存期間は2~3日です。長く保存したい場合は、小さくカットしたうえで、ジップロックなどに入れて冷凍すればよいでしょう。使うときは、自然解凍をせずそのまま調理すれば触感が失われにくいです。