ショウガは、地下茎が肥大してできたものです。病害虫が付きにくく、水はけのよい土地なら栽培は容易です。
4月下旬の暖かくなった時期に、種ショウガを植えて栽培します。寒いと植え付けても発芽しないので注意。
植え付けの準備
種生姜の準備
ホームセンターなどで種生姜を購入します。塊茎の大きさで、大ショウガ、中ショウガ、小ショウガに分類されます。
大きな種生姜は、切って植え付けます。芽(コブ)が3つくらいになるように分球します。あまり小さくしすぎるとそだちにくくなるので注意します。
切り口は、2~3日日光に当てて乾燥させてから植え付けます。
畝の準備
ショウガの生育は、水はけの良い土地が適しています。
水はけが悪いと、腐ってしまいます。また、連作障害があるので4~5年開けた場所に植えるようにします。
- 植え付けの2週間以上前に1㎡当たり、100gの苦土石灰を撒いてよく耕します。phは、6〜7程度に調整します。
- 植え付けの1週間以上前に1㎡当たり、堆肥3kgと化成肥料100gを撒いてよく耕します。
- 幅60cm、高さ10cm程の畝を作ります。畝の中心に深さ10cmの溝を掘り30cm間隔で並べます。
大生姜の場合は、芽を上に向けて置きます。切り口を上に向けて植えると雨が溜まり腐ることがあるからです。

種生姜の植え付け
その後、5cm程土を被せて軽く鎮圧します。生姜は過度な乾燥に弱いので上から敷藁や腐葉土などを軽くかぶせると地中が乾燥しにくくなります。(黒マルチでも可)

種生姜を埋める
マルチをすると雑草予防や泥ハネによる病気の予防にもなります。
植え付け後は、たっぷりと水やりをします。その後、発芽する前は2~3日に1回程度水やりをします。発芽したら、基本的には雨に任せておけば大丈です。
植え付け後の管理
土の表面から芽が出てきたら1回目の追肥をします。1㎡当たり30〜50g程の化成肥料を撒きます。

ショウガの芽が出る
1ヶ月後に、2回目の追肥をして土寄せをします。生姜に日光が当たると緑色になります。鍬で畝の両端から土をショウガの根元に寄せます。

ショウガの土寄せ

ショウガの土寄せ
その後は、基本的には放置しておいて大丈夫です。
梅雨が明けると、雨が少なくなります。乾燥予防に敷き藁などを敷いてやると良いです。敷き藁がない場合は、刈り取った雑草を乾燥させたものでもよいです。

枯草で敷き藁の代用
日照りが長く続くときは、ときどき水やりをしてやりましょう。
ショウガの収穫
新ショウガ
7〜8月頃に、葉が7〜8枚くらいになると新ショウガとして収穫できます。全部を収穫するか、一部だけをちぎって収穫することもできます。

葉生姜
新ショウガは、皮をむいで味噌をつけて食べるとおいしいです。ちなみに、皮をむぐのにはスプーンの端でこすると簡単にできます。
ビールのおつまみなどに最適です。

葉生姜
根ショウガ
10月頃まで育てると、根ショウガを収穫することができます。茎葉が黄色くなり始めたら、収穫します。

葉が黄色くなってきたら収穫
ショウガは、あまり保存性がよくないので使うときに少しづつ収穫すると良いです。ただし低温に弱いので霜が降りるまでには収穫を終えましょう。霜が降りると枯れて腐ってしまいます。
スコップもしくは鍬などで傷をつけないように掘り起こします。

根ショウガの収穫

根ショウガ
病気・害虫
根茎腐敗病
害虫の被害は
地中のショウガが腐って茎葉が枯れてしまうのは、根茎腐敗病が考えられます。土やタネショウガが病気の感染源となります。
連作を避けることと、良いタネショウガを使うことが大切です。
ショウガクロバネキノコバエ
害虫による被害は比較的少ないですが、ヨウトウムシなどによる葉の食害やショウガクロバネキノコバエによる塊茎の食害などがあります。
ショウガの保存法
冷蔵保存する場合は、キッチンペーパーか新聞に包み、ポリ袋に入れて閉じて野菜室に入れます。1~2週間保存できます。冷凍する場合は、ひとかけらずつをラップでくるんで冷凍します。1ヶ月くらい保存できます。
基本的には、乾燥に弱く保存性はよくないので家庭菜園の場合は使うときに収穫すると良いです。
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