インゲンの育て方

インゲンは、マメ科インゲン豆属の野菜です。「つるあり」と「つるなし」の2系統があります。

つるなしは、大きく成長しないので管理が楽です。つるありは、大きく成長するので支柱が必要ですが収穫量が多いです。

寒さに弱いので、5月頃に地温が上がってから種まきをします。つるなしは、種蒔きから40~50日、つるありは60日くらいで収穫できます。

畑の準備

マメ科は、連作障害が出やすいので3年くらいマメ科を育てていない場所で育立てます。また、ネギ類との相性が悪いので、混植を避けます。

  • 苦土石灰を1㎡当たり100g撒いて良く耕します。
  • 1㎡当たり、堆肥2㎏、配合肥料120g撒いて良く耕します。
  • 幅50㎝、高さ10㎝くらいの畝を作ります。(1条植の場合)
  • 寒さに弱いので、黒マルチをしておくと良いです。

インゲンの種まき

寒さに弱いので、種蒔きの適期は5月頃の地温が十分上がってから行います。生育が早いので8月くらいまで種蒔きができます。

畝に、穴を開けて30㎝間隔で植え付けます。

空き缶などで1~1.5㎝程のくぼみを作り、3粒蒔いて埋め戻します。それぞれの種を近づけすぎないように注意します。

種は、鳥に狙われます。不織布をべた掛けするか、カゴを載せて対策します。

ポットで育てる場合は、3号ポットに、3粒蒔いて埋め戻します。本葉が2~3枚くらいになったら2本に間引きします。(ポット蒔きのほうが鳥対策が簡単です。)

本葉3~4枚になったら畑に移植します。

インゲン植え付け後の管理

支柱を立てる

つるありインゲンの場合は、蔓が伸び始めたらそれぞれの株元に2mくらいの支柱を立てます。

支柱に、キュウリネットなどをつけると勝手に蔓が巻き付いてくれます。

追肥

花が咲き始めたら追肥します。株元から少し離れたところに化成肥料をばらまいて、株元に土寄せします。1㎡あたり50g程を蒔きます。

つるありインゲンの場合は、収穫中に草勢が落ちてきたら曲がった莢が増えてきます。その場合は、さらに追肥を行います。

インゲンの収穫

開花から、1~2週間くらいで収穫となります。莢が10~15㎝位になったらハサミで摘み取ります。

完熟させると、株が疲れて収穫量が減ります。また、若莢のほうが柔らかくておいしいです。

インゲンの害虫・病気

害虫

アブラムシ、カメムシ、コガネムシなどが葉を食害します。

最も、効果的なのはベニカなどの殺虫殺菌剤です。アブラムシ、カメムシなどに効果的です。

無農薬で育てたい場合は、アブラムシは、シルバーマルチや、銀テープで予防します。

カメムシには、ハッカスプレーや、コンパニオンプランツを利用すると良いでしょう。

病気

  • 菌核病
    茎に白いカビのようなものが生えて腐ってきます。発生部位を切除するか、株ごと破棄します。
  • 炭疽病
    葉が、まだらに黒褐色になります。湿気や多肥により発生しやすくなります。殺菌剤で対処します。