ピーマンは、寒さに弱く暖かい気候を好みます。病気や害虫の被害も少なめで栽培は容易です。
苗の準備
種まき
種から育てる場合は、2月中旬~3月上旬に種まきをします。3号ポットに培養土を入れて、2~3粒撒いて埋め戻します。
ちなみにピーマンは寒さに弱いので保温が必要です。したがって、家庭菜園では苗から育てるのが簡単です。
畑の準備
連作障害
ピーマンは、ナス科のトウガラシ属になります。連作障害があるので可能であれば3年くらいナス科の野菜を栽培していない場所に植え付けるとよいです。
畝づくり
植え付けの2週間以上前に、1㎡あたり100gの苦土石灰を撒いて良く耕します。
植え付けの1週間以上前に、1㎡あたり4㎏の堆肥、配合肥料150gを撒いて良く耕します。
栽培期間が長いので、しっかりと堆肥を施して土作りするのがポイントです。
畝幅60㎝、畝高10~20㎝くらいの畝を作ります。
寒さに弱いので、可能であればビニールマルチを敷いておきましょう。
植え付け
5月上旬頃から植え付けを始めます。定植適期苗は、草丈15㎝、本葉8~9枚ほどです。

ピーマンの苗
ここまで育つのに、種まきから約65~80日ほどかかります。
畝に穴を作って、根鉢を崩さないように植え付けます。
複数植え付ける場合は、株間50㎝位の間隔で植え付けます。ピーマンは、枝が弱いので1m程の支柱を立てて誘引きしてやります。

苗の植え付け
植え付け後は、たっぷりと水やりをします。
植え付け後の管理
水やり
苗の植え付け後、根付くまでの1週間は定期的に水やりをします。その後は、雨に任せたので大丈夫です。
ただし、長い日照りが続いて葉がしおれているようなことがあれば、水やりをしてください。
枝の仕立て方
ピーマンは、枝が2つに分岐しながら成長していきます。ほったらかしにしておくと、枝葉が込み合ってきれいな形のピーマンが収穫できなくなります。
省スペースで栽培するなら3本仕立が簡単です。
1番果が肥大し始めるころに、脇芽がどんどん伸びてきます。1番果のすぐ下の脇芽2つを育てて、主枝と脇芽2本を育てる3本仕立てとします。それより、下から伸びてくる脇芽はすべて摘み取ります。
支柱を3本クロスさせて誘引きしてやりましょう。

3本仕立て
また、ピーマンは次々と分岐を繰り返すので枝葉が直ぐに込み合ってきます。風通しが良くなるように、3本の枝を中心として、細い枝は適時切り落としましょう。枝を多くしすぎると、株が大きく成長しにくくなります。
追肥
3~4週間に1回程、1㎡あたり50gの化成肥料を畝の両端に撒きます。
収穫・保存法
ピーマンの実が肥大したら、1本づつ収穫します。真夏になると、成長が止まり実があまりとれなくなりますが、秋になると再び収穫できるようになります。

ピーマンの収穫
そのまま野菜室に保存すると直ぐに萎れてしまいます。
長く保存する場合は、洗って水けをきった後に、ペーパータオルに包んで1つづつポリ袋に入れて野菜室に保管します。そうすれば3週間くらいは綺麗な状態で保管できます。
病気・害虫
ピーマンの実に穴があけられていることがあります。これは、タバコガの幼虫の仕業です。他にも、カメムシ、ハダニ、アブラムシ、テントウムシダマシなどが寄ってくることがあります。
タバコガの予防は、虫よけネットなどをしてタバコガに卵を産み付けられないようにすることです。成虫は、3.5mmくらいの大きさなのでそれより細かいネットをします。

カメムシ
ハダニ、アブラムシは、自然農薬で殺してしまいましょう。
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