グランドカバープランツとは
グランドカバープランツというのは、緑で地表面を覆う植物のことです。緑で覆うことにより、雑草を防いだり、庭の見栄えをよくする効果があります。
ちなみにグランドカバープランツといえば、芝を思い浮かべる人が大半だと思います。しかし芝は、『縦に成長する。頻繁に刈り込まないといけない。』などなど、けっこう管理が大変だったりします。
そこで今回は、芝より管理が楽にできるグランドカバープランツを3つ厳選して紹介します。
おススメのグランドカバープランツ3選
クラピア
グランドカバープランツ専用の植物です。従来グランドカバープランツとして、利用されていたヒメイワダレソウを品種改良して作られました。
特徴は以下になります。
- 横に伸びて、草丈が低いので刈り込み作業が少なくて済む(年に1回ほど)
- 密度が高いので他の雑草が生えにくい
(芝よりも根が深く育ちます) - 増殖スピードが速いので、植え付けて直ぐに地表面を覆うことができる。
(芝の10倍の生育速度) - 耐寒性、耐病性、耐湿潤性が高い。
(芝が育たたない場所でも育つ) - 踏まれても大丈夫
- 綺麗な花が咲く
- 種が出ないので、環境を壊さない。
(思いもよらないところから生えたりはしない。)
短所は、種苗法に基づいて品種登録されており登録者以外は、増殖・販売ができません。その為、価格が高いです。3号ポット1つで500~700円程度で、ポット10個で7000円くらいから販売されています。
広範囲に敷き詰めたい場合は、プランターで増殖させてから株分けをすれば節約できるかと思われます。
また、根が芝より深く伸びるので駆除するときに少々手間がかかります。(除草剤で駆除できます。)
ちなみにクラピアには、(S1、S2、K5、K7)の4つの品種があります。(2020年現在)
K5、K7は、Sと比較して『花の数が少なく、より病気に強い』という特徴があります。花は枯れると茶色く変色して見た目が悪くなるので、花が少ないのはグランドカバーとしてはメリットかと思います。
K5とK7の違いについては、花の背丈の違いです。K7は、花の背丈がK5の1/3程度で2㎝程です。グランドカバーとして敷き詰めるならK7が最も適していると思います。
ヒメイワダレソウ(リッピア、イワダレソウ)

ヒメイワダレソウ
ヒメイワダレソウはクラピアの元となった品種です。クラピアと比べると、生える密度がやや薄いですが種が出なくて、成長が早い為、グランドカバーとしてこれまでも多くの場所で利用されてきました。
価格は、3号ポット(9㎝)で150円程とクラピアと比べるとかなり安いです。個人売買も可能なのでメルカリなどを利用すればさらに安く購入することができます。
クラピアを導入したいけど、コストが気になる。という方にオススメです。
ポットを植え付けると、2~3ケ月で50㎠まで広がります。庭全体を覆いたい場合は、1㎡あたりにポット苗4つを植え付けるのが目安です。
ダイカンドラ
ダイカンドラは、丸みを帯びた小さな葉っぱを密に茂らす植物です。背丈は、5~10㎝で横に広がるのでグランドカバーにとても適しています。
ポット苗の他に、種でも販売されているので広範囲に育てたい場合も非常に安いコストで導入することができます。その為、果樹園や太陽光パネルの設置場所などでもよく利用されます。
また、クラピアやヒメイワダレソウは、日当たりのが良くないと徒長して密に増殖しませんが、ダイカンドラの場合は半日陰でもよく育ちます。
欠点としては、耐寒性や踏圧がクラピアやヒメイワダレソウと比べると低いです。関東より南側など温かい地域での栽培が推奨されています。
まとめ
個人的には、ヒメイワダレソウが最もコストパフォーマンスがいいように感じます。南側など日当たりが良い場所は、クラピアまたはヒメイワダレソウを撒いて、北側など日当たりが悪い場所は、ダイカンドラを撒くといいでしょう。
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