きゅうりを種から育てる方法

キュウリのみの画像

種まき

きめ細かな管理ができるのでポットに種まきをするのがおススメです。まずは、3~4号(9~12cm)程のポットを用意します。

ポットに、種まき用の培養土を入れます。種まきをする前に、ポットに水を入れて湿らせて置きます。

ポットの中心に深さ1cm、直径3cm程の穴を開けて種を2~3粒撒きます。それぞれの種はできるだけ離れるように入れて、上から土で覆います。

※種まきの写真

キュウリの種は、嫌光性であるので、光に当てる必要はありません。きゅうりの発芽温度は、25~30℃と高めです。他の夏野菜と比較して気温が低いと、発芽しにくいです。

発芽後は、20℃くらいで管理します。室内やハウス内などの無風な場所での高温や過度な水やりは、徒長の原因となるので注意が必要です。

※発芽の写真

朝一回の水やりを行い、夜は多少乾燥していても大丈夫です。

キュウリの苗の間引き

双葉が出てきたら、2本になるように間引きします。

きゅうりの双葉の画像

キュウリの双葉

本葉が1枚出てきたら、1本になるように間引きします。太くてがっしりしたものを選んで残しましょう。

キュウリの定植

本葉が3枚くらいになったら、定植の時期です。種まきから30日くらいです。

庭植えの場合

植木鉢もしくは、畑に定植しましょう。

好適土壌のphは、5.5~7.0と広めです。phの調整が必要になることはないと思いますが、Ca、Mg補給の為に、1㎡あたりに苦土石灰を100g程を撒いてよく耕します。

元肥としては、牛糞堆肥4~5L/㎡、化成肥料100~150g/㎡を植え付けの1週間ほど前に撒いてよく耕します。
1条植えの場合は、畝幅60cm、高さ20cm程度、株間は50~60cm程度とします。キュウリは、根が浅く広く広がるので株間と畝幅は大きめにします。

マルチを張って、ポットの土を崩さないように植え付けます。導引きようの支柱も立てておきましょう。

植木鉢・プランターの場合

キュウリの根は、浅く広く広がるので大きめのものを選びます。

植木鉢に植える場合は、10号以上(土の容量25L程度)の植木鉢、プランターでは、縦30cm横50cm高さ30cm程度を選ぶと地植えと同様に育てることができます。

ポットを植え付けて、支柱を立てましょう。深めのプランターであれば支柱を一本差し込んだだけで安定します。

その後、成長に合わせて誘引します。キュウリの茎は折れやすいので注意。

キュウリの袋栽培

キュウリの苗植え付け(袋栽培)

キュウリの水やり・追肥

畑の場合

植え付け後は、根を張っていないので1週間ほどは毎日水やりをします。早朝もしくは、夕方にやります。

根が土に馴染んできたら、2~3日に1回程度で大丈夫です。基本的に、きゅうりは水がたくさん必要な植物です。しおれない程度に水やりをしましょう。

肥料は、化成肥料30g/㎡を2週間に1回ほど、マルチをめくって株の周りにばらまきます。肥料が多すぎたり少なすぎると病気になりやすくなります。

葉の状態を見ながら、微調整していきましょう。ちなみに葉が茂りすぎて、緑が濃いのは、肥料のやりすぎです。

逆に、肥料不足では株元の葉の色が薄くなったり、親蔓の先端の伸びが悪くなる。蔓の先端が垂れるなどです。

特に、実の収穫時期はたくさんの栄養を消費しますので肥料切れにならないように注意しましょう。

プランター・鉢植えの場合

鉢植えでは、土の容量が限られる為、土が乾燥しやすくなっています。土の表面が乾燥したら、下から水が出るくらいまでたっぷり水やりをします。ほぼ毎日、水やりをすることになると思います。

水やりは、基本的に早朝もしくは夕方に行います。炎天下の日中の水やりは控えましょう。

肥料は、化成肥料10g程を2週間に1回ほど株元にばらまきます。葉の状態を見ながら、肥料を調整します。

キュウリの仕立て方

植え付け後は、親蔓の成長を促すようにします。その為に、親蔓の5節目くらいまでは、親蔓にわき芽や雌花が咲いた場合は摘み取ります。

親蔓の成長に栄養を集中させるためです。また、キュウリはつる植物であり、自立できないので支柱を立てて誘引きします。

5節目から上は、子蔓も育てますが葉っぱ2枚を残して摘芯するようにします。その他にも様々な仕立て方がありますが、これが最もシンプルで管理が楽です。

きゅうりの収穫

キュウリは、受粉しなくても実がなります。人工授粉などの必要はありません。雌花が咲いたら、7~10日後くらいには収穫できるサイズになります。品種により、親蔓に実がなるものと、子蔓に実が多くなるものがあります。

キュウリが実った画像

キュウリの収穫

最初の1~2本は、10cmで収穫します。これも、株の成長を優先させるためです。3本目からは、20cm程度まで育てて収穫します。

きゅうりは、次々に雌花が咲くので長期間収穫することができます。長く栽培していると、葉が込み合ってきます。

古くなった葉は、光合成の能力が低下します。風通りをよくしたり、新しい葉に光が当たるように、古くなった葉や虫に食われたような葉は、摘葉します。

キュウリのみの画像

キュウリ(風神)