混植で相性の悪い野菜の組み合わせ

コンパニオンプランツの反対で、野菜同士で一緒に植え付けると生育が悪くなってしまう組み合わせもあります。

理由としては以下のものがあげられます。

  • 必要な栄養分が同じで競合してしまう。
    (同じ科の野菜同士)
  • 日当たりが悪くなってしまう
    (トマトとトウモロコシなど)
  • センチュウが増加する
    (インゲンとウリ科・ナス科)
  • 他の野菜の生育を抑制する物質を放出する。

今回は、近くに植え付けないほうが良い野菜の組み合わせとして代表的なもの(特に相性が悪いもの)を紹介します。さらに詳しくは、『コンパニオンプランツ一覧』を参照ください。

相性の悪い野菜の混植一覧

  • イチゴ&ニラ
  • インゲン&キュウリ、スイカ、メロン、ニンジン
  • ダイコン&ネギ類
  • トマト&ジャガイモ
  • キャベツ&ジャガイモ
  • マメ科&ネギ類
  • 野菜&ハーブ
  • 同じ科の野菜

詳細解説

イチゴ&ニラ

イチゴとニラを混植すると、イチゴの生育が悪くなります。ニラは、根の量が多く肥料を比較的多く必要とする野菜です。

一緒に植え付けると、肥料分を奪い合ってしまうためだと考えられます。ちなみにニラ以外のネギ類(ニンニク・ネギ・タマネギなど)とイチゴは相性が良いです。

インゲン&キュウリ、スイカ、メロン、ニンジン

インゲンは、畑のセンチュウを増やしてしまう野菜です。キュウリ、メロンもセンチュウを増やすのでこれらを混植すると畑のセンチュウ密度が増加してしまいます。

ニンジンは、インゲンによって増えたセンチュウにより肌が汚くなったり生育が悪くなる可能性があります。

ダイコン&ネギ

ネギ類の根には、バークホリデリア・グラジオリーという細菌が共生します。この細菌は、抗生物質を出します。ナス科・ウリ科にとっては、この抗生物質は病気を予防するうえでとても有用です。

しかしダイコンの場合は、この抗生物質の刺激で枝根になり綺麗なダイコンが収穫できなくなります。

トマト&ジャガイモ

トマトとジャガイモは、ナス科の野菜です。同じ科の野菜は、必要とする栄養分が同じなので栄養分を取り合いして互いに生育が悪くなります。

特に、トマトは根が発達していてよく伸びるのでジャガイモの生育スペースを奪ってしまいます。

キャベツ&ジャガイモ

キャベツとジャガイモの組み合わせは、めちゃくちゃ相性が悪く、2m離れた場所に植え付けていてもお互いの生育が悪くなります。

マメ科&ネギ類

ネギ類の根に付く最近は、抗生物質を出しますが、これによりマメ科の根に付く根粒菌の働きを抑制してしまします。

ただし、タマネギとソラマメは比較的相性が良いようです。

まとめ

家庭菜園では、植え付けのスペースが少ないので混植することが多いと思います。相性が悪い植え合わせにならないように注意しましょう。

さらに詳しくは、『コンパニオンプランツ一覧』をご参照ください。