「野菜畑2020初夏号」にてメロンの立体栽培(空中栽培)の記事を見かけたので実践してみました。子蔓2本を支柱に誘引して、一株から4つの実を収穫する方法です。
江戸時代から続く農家である五十嵐透さんにより紹介されていた方法です。
立体栽培により、家庭菜園などの狭いスペースでも作ることができます。また、蔓の管理も一般的な管理と比べると簡単です。
畑の準備
幅60㎝の畝を作り、マルチを敷きます。そこに、50~100㎝の間隔で苗を植え付けます。露地栽培に強いプリンスメロンの苗を使います。

メロン苗の植え付け
植え付け後の管理
親蔓の摘心
本葉4~5枚で、親蔓を摘心します。
子蔓が出てきたら、勢いの良い2本を選んで他の子蔓は根元から摘み取ります。
子蔓が伸びてきたら、畝の両サイドに240㎝の支柱を建てそれぞれを誘引します。

トンネル支柱で雨除け
20~30㎝程の間隔で誘引するとよいです。麻紐を使う場合は、ひばり結びがおススメです。
トンネルによる雨除けは、必要ないと書かれていましたが資材が余っていたので雨よけも実施しました。

メロンの空中栽培
蔓の管理方法
子蔓の10節目までに伸びてきた孫蔓はすべて摘み取ります。10節目より上側の孫蔓は、葉を2~3枚残して先端を摘心します。

メロンの空中栽培
この孫蔓の雌花に受粉させてメロンを収穫します。

雌花
子蔓が、支柱の先端まで達したら先端を摘心します。
人工授粉・収穫
雌花が咲いたら、人工授粉をします。子蔓の10節くらいの雌花が目安です。天気の良い早朝に、雄花を摘み取って雌花に花粉をこすりつけます。
今回は、人工授粉は行いませんでしたが自然に受粉しました。メロンは、スイカと違い雌花がたくさん咲くので自然に受粉しやすいのだと考えます。
受粉が成功すると、実がどんどん膨らんできます。一本の子蔓に1~2個収穫するのが目安です。たくさん受粉した場合は、形のいいものを残して余分なものは摘実します。
果実が膨らんできたら、重みで蔓が折れないように、果実の根元の孫蔓を支柱に誘引しておきましょう。

排水ネットで鳥から保護
鳥の予防にネットをかけました。
受粉してから、40~45日が収穫の目安です。
果実の付け根の葉が枯れて、メロンから甘いにおいがしてきます。
まとめ
空中栽培は、支柱を2本立てるだけで簡単です。また、狭い土地でもメロンを育てることができ、風通しもよくなり病気になりにくいのも長所です。
高い位置に実を固定したことにより、カラスからの被害からも防げました。
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