ナスタチウムは、ペルーやコロンビアを原産地とする一年草です。生育は、温かい環境が適しており6月と10月頃の2回花を咲かせます。
観賞用としてだけでなく、葉や花はサラダとして食べることができます。
また、コンパニオンプランツとしても有用でナス科(ナス、ピーマン、シシトウ)やアブラナ科(ハクサイ、キャベツ、ブロッコリー、チンゲンサイ、コマツナ、カブなど)の野菜と混植すると「アブラムシ、コナジラミ、アリ」などを予防することができます。
ナスタチウムの種まき
種蒔きは、3月頃より行います。
庭や植木鉢に直播きするか、ポットで育苗してから移植します。今回は、コンパニオンプランツとして使う為、ポットで育苗しました。
3号ポットに種蒔き用の培養土を入れて、3~4粒種を埋め戻します。嫌光性種子なので光が届かないように1㎝くらいの深さに埋めます。

ナスタチウムの種
発芽するまでは、毎朝水やりをします。ナスタチウムは、発芽率が60%と記載されており発芽率は低いです。場合によっては、2割くらいしか発芽しないこともありました。少し多めに種まきしておくと安心です。

ポットに種まき
ポットで育てる場合は、根の生育が良く根づまりしやすいです。本葉が出てきたら早めに植え付けましょう。ポットである程度のサイズまで育てるなら4号ポットに植え付けると良いです。

ナスタチウムの苗
植え付け
植木鉢で育てる場合は、5~7号を用意して1株植え付けます。
庭や花壇に植え付ける場合は、やせた土が生育に向いているので元肥は少なめにします。肥料を与えすぎると、葉だけが茂りすぎて花が咲かないことがあります。石灰などは、基本不要です。
植え付け間隔は、20~30㎝とします。

ナスタチウムの植え付け
植え付け後の管理
水やり
加湿を嫌うので、水のやりすぎには注意します。植木鉢で育てている場合は、土が乾燥していればそこから水がでるまで水やりをします。庭などに直植えしているばあいは、基本的に水やりは不要です。
追肥
庭植えの場合は、6月と9月頃に緩効性肥料を少量与えます。

ナスタチウム
庭植えの場合は、9月頃に1㎡当たり20gくらいの配合肥料を撒きます。コンパニオンプランツとして植え付けている場合は、他の野菜の肥料だけで十分です。
切り戻し
梅雨明け頃に、草丈1/3の位置で切り戻します。秋になると再び開花します。
開花
6月と10月頃に開花します。温かい気候を好みますが、真夏の暑さは苦手で生育が止まります。植木鉢の場合は、真夏は半日陰に移動しやります。

ナスタチウムの花
害虫・病気
ハモグリバエの幼虫やナメクジなどが葉を食害します。食用として育てる場合は、網目の小さい(1㎜以下)の虫よけネットをしておくと確実です。
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