ペピーノとは
ペピーノは、アンデス高地で栽培されるナス科の植物です。栽培は簡単で、プランターでも育てることができます。
生育温度は18~25℃です。暑さに弱いので真夏は、西日を避けてあげると生育に良いです。果実は、初夏と秋の2 回に収穫ができます。
果実は、メロンと洋ナシを合わせた味で非常においしいです。一般的なスーパーには出回らず、デパ地下などで高級フルーツとして販売されています。その為、家庭菜園で作ると収穫の喜びは格別です。
多年草ですが、霜にあうと枯れてしまうので日本では一年草として扱われることが多いです。冬を越す場合は、ビニールハウスで育てるか、プランターで育てて室内に入れる必要があります。
ペピーノの植え付け
苗の入手

ぺーピーノ苗
苗は、4月中旬頃より園芸店などで販売されます。もし販売されていないようでしたらネットなどで購入すると良いでしょう。
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いろいろな品種がありますが、はじめて栽培する場合はロイヤルカスタードがおススメです。収穫時期に模様が濃くなるので収穫時期を間違えません。
畝の準備
苗の植え付けは、3月下旬から4月下旬までに行います。植え付けが遅れると、真夏に開花します。
暑さに弱いので真夏に開花した場合、着果しにくいので注意しましょう。
畝は、幅60~80㎝、高さ10~20㎝位で作ります。日当たりが良く、水はけのよい土地が生育に適しています。また、ナス科なので連作障害にも注意します。
可能であれば、黒マルチをすると生育が良くなります。株間40~50㎝で植え付けます。
植え付け後は、支柱を立てて誘引きします。植え付け後は、たっぷりと水を与えます。

苗の植え付け
植え付け後の管理
水やり
植え付け後、1週間くらいは2~3日おきに水やりをします。根付いたら、基本的には水やりは不要です。雨水のみの管理で大丈夫です。
仕立て方
トマトやナスのように、脇芽を伸ばして2本仕立てや3本仕立てにすると収穫量が増えます。
主枝が15㎝位に育った時に太く育った枝を選んで残して、そのほかの脇枝を摘み取ります。残した枝に合わせて、支柱を追加して枝を誘引します。

ペピーノの仕立て方
その後も、どんどん脇芽が出てくるので定期的に摘み取ります。ちなみに、摘み取った脇芽は挿し木して小苗を作ることができます。
受粉

ペピーノの花
ほったらかしでも受粉しますが、人工授粉したほうが確実です。
晴れた日に人工授粉をします。花の中心を筆でなでて、花粉を雌しべの柱頭に付けてやります。
追肥
最初の実がなり始めたころ、1㎡あたり、50gの配合肥料を撒きます。

ペピーノの結実
その後は、4週間ごとに同量撒きます。
摘果
果実が1円玉くらいに育ったら、摘果します。1房に2~3個程残します。

ペピーノの摘果

2つ残した
ペピーノの収穫
ロイヤルカスタードの場合は、薄黄色くなってスジの色が濃くなったら収穫時期です。取り遅れるとスジが薄くなり味が落ちるので注意しましょう。

ペピーノの収穫時期
収穫後に、2~3日保存して追熟させるとおいしさが増します。
ペピーノの病気と害虫
ハダニ・アブラムシ

ペピーノにアブラムシ
害虫として多いのがアブラムシです。アリがたくさん群がっていると思って、葉をよく見ると白色のアブラムシが沸いています。アブラムシは、石鹸水などで駆除します。
関連記事:自然農薬でアブラムシを駆除する方法
うどん粉病
基本的には、病気に強いですがナス科共通の病期になります。
うどん粉病は、葉がうどん粉をかけたように白くなる状態です。お酢を100倍に希釈して、霧吹きなどで吹きかければ治ります。
ペピーノの増やし方
種を蒔いても発芽率が低く、生育が悪いです。脇芽を摘み取って挿し木で増やすのが一般的です。挿し木を始めるのは、4月頃、9月頃頃です。
脇枝を5~7㎝程で切りとり、ポットに植え付けます。4月に、挿し木をすれば秋の収穫に間に合います。9月に挿し木した場合は、収穫は来年となります。寒さには、比較的強いですが霜が降りたり、気温が氷点下になると葉が落ちて枯れてしまいます。
室内で管理するか、野外の場合はビニールハウスなどで加温します。
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