野菜を育てる第一歩は、植物の生態を知ることです。
植物の体は、「根、茎、葉、花」の4つに大別されます。それぞれが、どのような働きがあるのか簡単に知っておきましょう
根のはたらき
根は、植物の体をさせたり、土の中の水分や養分を吸収する働きがあります。
双子葉植物の根は、「主根、側根、根毛」により構成されます。
この中で、土の中で水分や養分を吸収するのは、根の先端の根毛です。したがって、畑に肥料を撒く場合は、株の直ぐ元ではなく、畝の肩に撒くように解説していると思います。
ちなみに根毛の寿命は2~3日と短いです。したがって常に、新しい根が伸び続けないと栄養分の吸収ができなくなり成長が止まってしまいます。
トマトなどを小さな植木鉢で育てると大きく成長しなかったり、収穫期間が短くなるのは、根の成長スペースがなくなり栄養の吸収ができなくなるためです。
トマト、ナスなど長い期間収穫できる作物は、大きな植木鉢や畑で栽培すると、株が大きく育ち、長く収穫できます。
茎のはたらき
茎は、植物の体を支える働きと、根から吸収した養分・水分や葉で合成した栄養分の通り道となります。
水分の通り道を導管、栄養分の通り道を師管といいます。
葉のはたらき
葉は、栄養分を作る場所です。葉の葉緑体という部分により、光エネルギーを使って水と空気中の二酸化炭素からデンプンと酸素を作ります。(光合成)
作られたデンプンは、株の成長や、果実の成長に使われます。葉が緑色な理由は、たくさんの葉緑体が集まっているからです。
花のはたらき
花は、子孫を残すための重要な部分です。
雄花と雌花があります。雌花は、根本が膨らんでいます。
雌花が受粉すると果実になります。受粉は、ミツバチ、チョウ、アリ、風などによる自然な受粉と、人間の手により、めしべに花粉を擦り付ける人工授粉があります。
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