庭でジャガイモを育てる方法

ジャガイモは、ナス科ナス属に分類される野菜です。アンデス山脈の高地が原産であり冷涼な気候を好みます。暑くなると枯れてしまうので、春ジャガイモは、3月、秋ジャガイモは8月頃より栽培を始めます。

種芋の準備

ジャガイモの栽培は、種芋を植え付けて育てます。食用のジャガイモなどは、ウイルスに侵されている恐れがあるので、検査済みの種芋をホームセンターで購入しましょう。

大きな種芋は、半分に切って植え付けます。ジャガイモの頂部に強い芽が出ます。芽の数が均等になるように、頂部から下に切り分けます。

直ぐに植え付ける場合は、切り口から腐らないように、草木灰を振りかけます。

草木灰がない場合は、切り口を2~3日乾燥させてから植え付けます。

植え付け

ナス科の連作障害があるので、3年以上ナス科の野菜を植え付けていない場所を選びます。また、キャベツとの相性が非常に悪いです。キャベツの後作や、キャベツの近くに植え付けないようにします。

畝を作る方法と、そのまま溝を掘って植え付ける方法があります。今回は、水はけがよくない場所だった為、畝を作りました。

畝幅60㎝、畝高10~20㎝の畝を作ります。畝の中心に、10㎝位の深さの溝を作ります。

溝の中に種芋を置いていきます。置き方は、切り口を下に向けるのが基本です。

家庭菜園の本で、「切り口を上にすると元気の良い芽が生えてくる」といった裏技を紹介しているのをたまに見かけますが、切り口を上にすると水が溜まって種芋が腐る確率が上がります。

私も試したところ、発芽せずに腐ってしまう種芋が増えました・・・

種芋と種芋の間に、堆肥500gと配合肥料50g(一つかみ程)程を混ぜて置きます。ジャガイモは、イモの中に養分を蓄えているので初期の生育には肥料が不要だからです。

周りの土で溝を埋めて、畝を平らにします。ちなみに、ジャガイモは酸性を好むので石灰の投入は不要です。アルカリ性が強いと「そうか病」にかかりやすくなります。

ジャガイモの植え付け後の管理

追肥(1回目)

芽が出てきたら、1㎡当たり50g程の配合肥料を撒いて土寄せをします。

芽かき

5月頃には、芽数が増えてどんどんと大きく成長してきます。株の大きさが10㎝位になった時に芽かきをします。

1株当たり2本くらい残して、余分な芽は引き抜きます。

引き抜く時には、種芋が一緒に飛び出てこないように、反対の手で根元の土を抑えながら芽を引き抜きます。

追肥(2回目)

芽かきと同時に、追肥を行います。1㎡当たり、配合肥料50gを撒いて土寄せをします。ジャガイモは、土寄せをした畝の中にできます。

※土寄せが不十分だと、イモが地表に飛び出して日光が当たります。イモに日光が当たると、緑化してソラニンという有毒物質が出るので注意しましょう。

ジャガイモの収穫

ジャガイモの収穫は、植え付けから3ケ月頃です。目安としては、茎や葉が黄色く枯れてきたころです。晴れが2~3日続いて土が乾燥した日に収穫します。

収穫したジャガイモは、軽く土を落として、風通しの良い日陰で乾燥して冷暗場所で保存します。