カボチャは、雌雄異花同株といって雌花と雄花が分かれています。その為、受粉させるには雌花に雄花の花粉を擦りつけてやる必要があります。注意しなければならないのは、カボチャは一度に咲く花の数が少ないということです。カボチャは花のサイズが大きく、エネルギーが1つに集中するためだと思います。
メロンやスイカは、花が一斉に咲くので1株でも余裕で受粉できます。カボチャを観察してみると、1日に、一株当たり花が咲くのは0~2個くらいです。

カボチャの花
さらに雌花が咲いているのは、午前中の短い時間(数時間のみ)です。その為、1株だけ育てていると雌花は咲いているけど雄花が咲いていない。ということがかなり高い確率で発生します。(1株で雌花と雄花が同時に咲くことはほとんどありません。)
したがって、1株しか育てていない場合は虫による自然受粉はほぼ不可能であり、人工授粉さえ難しいです。その為、カボチャを栽培する場合は最低でも2株、できれば3株以上育てておくと安心です。
ここですでに、1株しか育てていなかった・・・。という人もいるかもしれません。
安心してください。
その場合は、カボチャを1株だけで確実に受粉させる裏技があります。
それは、雄花を冷凍して保存するという方法です。
雄花が咲いたときに雄花を採取して、ジップロックまたは、サランラップ、ビニール袋などで密封して冷凍します。

カボチャの雄花を袋で密封
そして、雌花が咲きそうな日の前日の夜くらいから雄花を解凍して翌日の受粉に使用します。
カボチャの花が咲く目安は、蕾が緑から黄色くなります。蕾が黄色くなると、翌日の朝には開花します。したがって、雌花の蕾が黄色くなったら凍らした花を解凍し始めると良いでしょう。

開花する前日の蕾
冷凍すれば、どのくらい持つかは調べたことがないですが、経験上1週間くらいは大丈夫でした。
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