トウガラシは、トマトと同じナス科の野菜です。ナス科の野菜は、比較的簡単に挿し木で増やすことができます。
今回は、トウガラシ(鷹の爪)を挿し木で育てる方法を紹介します。
トウガラシの挿し木の方法
脇芽を取る

脇芽(側枝)をとる
まずは、トウガラシの株から挿し木として使う枝を取ります。
一般的なトウガラシの育て方としては、主枝の一番花が咲いたら、それより下から出る勢いの良い脇芽を2本伸ばして3本仕立てで育てます。
それ以外から出る脇芽は、無駄にエネルギーを使ってしまうため摘み取ります。この余分に生えてくる脇芽(側枝)を使って挿し木をします。
葉が3~4枚以上ついた脇芽を摘み取って根を20分ほど水差しします。(できるだけおおきな枝を取ったほうが、後に大きく育ちます。)
挿し木をする
ポットに培養土を入れてよく湿らせておきます。
このポットに、挿し木をします。土に埋める枝の部分は、1~2㎝くらいで大丈夫です。

トウガラシの挿し木
挿し木した、トウガラシの苗は野外の日陰もしくは、室内の窓際で管理します。野外の日向(特に南側)では、萎れて枯れてしまう恐れがあるからです。
根が無くなった後は、水の吸収力がおちるので毎朝水やりを行いしおれないように注意します。トウガラシの苗は、葉がしっかりしているので比較的しおれにくいです。
だいたい、2週間くらいすると根が生え始めます。根が生えてくると、成長が再開します。ある程度、根が生えてきたら野外で管理して大丈夫です。
植え付け
本場が8~9枚くらいになったら、畑に植え付けます。(挿し木してから1ヶ月後くらい・・)
ポットから根鉢を崩さないように取り出して植え付けます。

挿し木苗の植え付け
根鉢にぐるりと根が張っています。

挿し木苗の植え付け
植え付け後の1週間くらいは、根付くまで2日に1回くらいは水やりをしてやります。
植え付けた時期が、真夏日だったので枯れてしまったものもあります。ピーマン、トウガラシは、暑さ・乾燥には弱いです。

枯れた挿し木苗
収穫
挿し木の場合は、枝の低い位置から花が咲きます。その為、枝の成長よりも花にエネルギーをとられて枝が大きく育ちにくいようです。
このように、主枝がなかなか成長しなくて株が小さいままです。その為、少しの実しか収穫できませんでした。

トウガラシの収穫
したがって、最初に挿し木として採る脇芽は、ある程度の大きさまで成長したものを選ぶといいでしょう。
まとめ
一般的に、トウガラシを種から育てると植え付けの苗まで50~60日かかります。
挿し木で育てると30日くらいで植え付けの苗に育ちます。
うまくいくと種から育てるより早く成長させることができます。苗から購入した場合に株を増やすのにはお勧めです。ただし、挿し木に使う枝は、ある程度の大きさまで育ったものを使いましょう。
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