茎ブロッコリーを苗から育てる方法を紹介します。茎ブロッコリーの中でも、人気のすずなりを栽培しました。
すずなりには、年内に収穫ができるタイプと、年明けから収穫できるタイプがあります。両方栽培すると、長い期間収穫できます。
茎ブロッコリーの植え付け
植え付けの1~2週間程前に、苦土石灰120g/㎡を巻いてよく耕します。酸性土壌では、根こぶ病が発生しやすくなります。訂正phは、6~6.5です。
植え付けの1週間ほど前に、堆肥1㎏/㎡、化成肥料200g/㎡を撒いてよく耕します。
畝幅50㎝、畝高20㎝の畝を作り、株間45㎝で一条植えします。ブロッコリーの根は、湿気に弱いので高苗にして深植えしすぎないように注意します。

畝のサイズ
植穴に、ネビジンなど(土壌殺菌剤)を混ぜておくと根こぶ病を防ぐことができます。
殺菌剤を撒いた場所に、根鉢と同じくらいの植穴を作り、苗を植え付けます。ポットの場合は、根鉢を崩さないように植え付けます。

茎ブロッコリーの植え付け
植え付け後はしっかりと水をやります。

茎ブロッコリーの植え付け
茎ブロッコリーの害虫対策
ブロッコリーは、アブラナ科でキャベツを品種改良して作られた野菜です。キャベツと同様に非常にたくさんの害虫が寄ってきます。
青虫、コナガ、ヨウトウムシ、ハイマダラノメイガ、アブラムシなどです。

ハイマダラメイガの幼虫

青虫
害虫対策をしていないと小苗の場合は、あっという間に葉がなくなってしまいます。無農薬栽培では、トンネル支柱を立てて虫よけネットをしておくと安心です。

トンネルとネットで防虫
茎ブロッコリーの追肥
苗が根付いて、葉が展開してきたら追肥をします。苗の植え付けから、2~3週間後くらいです。
株の両端に50g/㎡程まいて、土とよく混ぜ合わせて株もとに土寄せします。ブロッコリーは、意外と背が高くなります。土寄せをしていないと倒れたり茎が曲がってしまうので注意しましょう。
茎ブロッコリーは、通常のブロッコリーより栽培期間が長いので、緩効性肥料が適しています。
茎ブロッコリーの摘心
通常のブロッコリーと栽培方法で違うのが、頂花蕾を摘心することです。頂花蕾が、2~3㎝位になったら摘み取ります。

頂花蕾摘み取る
摘心することで、わき芽がたくさん生えてきます。摘心後、1か月もすれば収穫が始まります。
摘心後に、2回目の追肥をします。畝の両端に、50g/㎡の化成肥料を撒きます。
茎ブロッコリーの収穫
わき芽の茎が20㎝程に伸びて、蕾が固いうちに収穫します。枝の付け根から切って収穫します。
すずなりの場合は、茎・花蕾以外に、葉も食べることができます。収穫ごとに、追肥をすれば長い期間収穫することができます。

すずなりの収穫

すずなりの収穫
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