サツマイモは、ヒルガオ科サツマイモ属に分類される野菜です。日当たりが良く、やせた土地での栽培に向いています。苗は、5月中旬頃より植え付けて収穫は10月以降になります。
栽培の手間が少ないので、比較的簡単に栽培することができます。
サツマイモ苗の植え付け
サツマイモは痩せて、水はけの良い土壌が向いています。連作障害はないので同じ場所での栽培も大丈夫です。
- 酸性に強いので、石灰は不要です。
- 前作の肥料が残っているような土壌であれば肥料は要りません。肥料が多いと「つるぼけ」を起こして、イモの生育が悪くなります。
- そうでない場合は、窒素成分の少ない化成肥料又は配合肥料を100g/㎡撒きます。
畝の作り方としては、一条植えが一般的です。
- 一条植えでは、幅60cm、高さ30cmで畝を作り、株間30cmで植え付けます。
- 二条植えでは、幅90cm以上、高さ30cm、株間30cm、条間30cmで植え付けます。
耕した畑に、畝を作り植え付け用の穴を掘ります。

二条植えの間隔
植え付けた穴に苗を置いて、植え付ける準備をします。

※植え付けのイラストを描く
基本の植え付け方法は、水平植えという方法です。5~10cmの深さに茎を真横にして、苗の先端を持ち上げるように植えます。
短い苗は深さ3cmくらいに斜めに植える『斜め植え』が向いています。
今回は、水平植えで植え付けます。
節は、3つ以上土の中に入るようにして、葉はすべて出します。この節から根が出て芋ができます。

水平植え
土をかけて埋めます。この時に、葉や苗の先端は土の中に埋めないように注意します。

水平植え
土を押さえつけて定着させます。

土を押さえつける
植え付け後は、たっぷりと水やりをします。

植え付け後の水やり
サツマイモの除草
植え付け後は、土の表面が見える為、草が生えてきます。草が大きくならないように定期的に抜き取ります。

サツマイモの除草
つるや葉が茂ってくると草も生えなくなります。
サツマイモのつる上げ
葉の付け根から根が伸びます。栄養が分散する為、蔓を持ち上げて根を切ります。

サツマイモの蔓上げ
だいたい植え付けから2カ月後頃より行います。3~4週間間隔くらいで一作で2~3回必要です。
マルチをしておけば、除草・つる上げの必要がなくなります。
サツマイモの収穫
5月に植え付けた場合、収穫は10月中旬になります。晴天が続いて土が乾燥したときに掘り上げます。

サツマイモの収穫
霜が降りると腐ってしまうので、霜が降りる前に収穫します。
サツマイモの保管方法
サツマイモは、低温に弱いので冷蔵庫には入れないようにします。泥のまま新聞紙に撒いて、10~14℃程度で保管します。
長期間保管する場合は、藁を敷いて、30cmくらいの土をかぶせて保管します。温度は、10~14℃程度。雨水がかからないようにビニールシートを上から被せておきます。
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