サトイモは、栽培期間が長く広いスペースを占領されるため家庭菜園では避けられる傾向があります。しかし、コンパニオンプランツを利用することにより他の野菜も収穫することができます。
サトイモのコンパニオンプランツ一覧
相性の良い野菜
ショウガ、ダイコン、パセリ、セロリ、トウモロコシ、エダマメ、ソルゴー
相性の悪い野菜
サツマイモの後作にサトイモ
害虫予防
セロリ・パセリ
セリ科のセロリは、強い香りがありサトイモの害虫を予防する効果があります。また、サトイモの近くにセロリを植え付けると適度な日陰となり、白くて柔らかいセロリを育てることができます。
南北に畝を作り、サトイモを通常の株間(50㎝)で植えつけます。そして、サトイモとサトイモの間にセロリを植えると良いです。セロリの代わりにパセリでも良いです。
空間の有効利用
ショウガ
サトイモとショウガは、水分の多い土壌を好みます。生育条件がよく似ているので、混植するとどちらもよく育ちます。また、サトイモの葉は、ショウガに影を作り、真夏の強い日差しからショウガを守ってくれます。
東西畝の場合は、サトイモの北側に25~30㎝離してショウガを植え付けます。南北畝の場合は、サトイモの株間にショウガを植え付けると程よい影になります。
ダイコン
ダイコンは、暑さに弱いので真夏に育てることはありません。しかし、サトイモの株間に植え付けることで、サトイモの日陰を利用して夏ダイコンを育てることができます。
サトイモは、南北畝を作り通常の株間で植え付けます。サトイモの2度目の土寄せが終わる、6~7月中旬にサトイモの株間にダイコンの種を蒔きます。梅雨明けから、すくすくとダイコンが育ち、8~9月にダイコンを収穫することができます。
トウモロコシ
真夏の暑さは、サトイモの生育を鈍くします。そこで、トウモロコシの日陰を利用すると真夏でもサトイモの生育が良くなります。
5月頃に、東西畝を作り、トウモロコシを植え付けて、通路をはさんで隣の畝にサトイモを植え付けます。
また、8~9月頃にサトイモの近くにトウモロコシの種を蒔くと、秋トウモロコシを育てることができます。サトイモは、窒素固定により土壌を肥沃にするのでトウモロコシが良く育ちます。
エダマメ
エダマメは、サトイモと同様に水分の多い土壌を好みます。そこで、サトイモの株元(南側)にエダマメを植え付けると空間を有効に使うことができます。
ソルゴー
サトイモは、梅雨明け頃からアブラムシが葉の裏に増殖することがあります。
そこで、サトイモの近くに、イネ科のソルゴーを植えておくとサトイモのアブラムシを防げます。
ソルゴーにアブラムシが集まり、益虫のテントウムシを畑に集めることができます。
相性の悪い野菜
サトイモと相性の悪い野菜はありませんが、気を付けなければいけないのはセンチュウの被害です。
サツマイモを連作している土壌には、サツマイモネコブセンチュウが増加します。イモ類の他に、ナス科、ウリ科、根菜類などに寄生して被害を与えます。
センチュウ対策として、畑の休耕期にマリーゴールドなどの緑肥を育ててすき込んでやると良いです。
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