里芋は、サトイモ科の根野菜です。高温・多湿な環境が栽培に向いており、栽培期間は長いですが育てやすいです。
4月中旬頃より、種芋を植え付けて栽培します。
種芋の準備
4月頃より、園芸店やホームセンターで種芋が売られます。少しだけ育てるなら、芽出し後のポット苗が5月頃より売られます。
植え付け
連作障害があるので、4~5年サトイモを植え付けていない場所を選びます。また、水持ちが良い土壌が栽培に適しています。
- 植え付けの2週間以上前に、苦土石灰120g/㎡を撒いて良く耕します。最適phは、6~6.5です。
- 植え付けの1週間程前に、堆肥2kg/㎡、配合肥料200g/㎡を撒いて良く耕します。
- 幅60㎝、高さ10㎝くらいの平畝を作ります。地温を上げるために、ビニールマルチを敷いておくと良いです。
- シャベルで植穴を掘って、株間50㎝くらいの間隔で種芋を植え付けていきます。この時、芽が上向きなるように植え付けます。だいたい、10㎝くらいの深さに種芋を埋め戻します。
植え付け後の管理
芽かき
種イモを植え付けて2~3週間すると芽が出てきます。生育の良い芽を1つ残して他は摘み取ります。残した、芽の基部が肥大して親芋になります。
6月下旬頃には、再び脇芽が出てきます。これは、親芋が肥大して、それに付いた子芋から出てくる芽です。
この芽は、摘み取らずに育てます。摘み取ると、子芋が育たなくなってしまいます。
追肥・土寄せ
6月中旬頃に本葉が6~7枚くらいになったら、マルチをはがして50g/㎡の化成肥料を施します。
肥料を畝間にばらまいて、土とよく混ぜて株元に土寄せします。里芋は、植え付けた種芋の上に子芋ができます。その為、しっかり土寄せしないと地上部に芋が飛び出て収穫量が減少します。
さらに、1か月後の7月中旬頃に2回目の追肥・土寄せを行います。
収穫
気温が下がってくると地上部の茎が枯れてきますだいたい10月中旬頃より収穫を初めて、霜が降りるまでに収穫を終えます。霜が降りると、葉が傷んで腐ってしまいます。
保存法
里芋は、土の中に埋め戻すことで長期間保存することができ来年の種芋として使うこともできます。
畑に穴を掘って、親芋と子芋の塊をばらさないで茎側を下にして並べて入れます。その上に、ゴザや藁をかけ、さらに土を30~40㎝の厚さに被せます。土の上に、ビニールを敷いて雨水がしみこみにくいようにガードします。
病気・害虫
害虫として多いのがアブラムシです。梅雨明け頃より、葉の裏に集まることがあります。
アブラムシを見つけたら、自然農薬などで駆除します。また、バンカープランツとして、イネ科のソルゴーを近くに植え付けると予防できます。
他には、セスジスズメガ、ハスモンヨトウなどの幼虫が葉を食害することがあります。数は少ないので、見つけたら捕殺するようにします。
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