大玉トマトを苗から育てる

トマトの収穫画像

トマトは、病気や害虫に強く、苗から育てれば初心者でも簡単に栽培することができます。

今回は、大玉トマトを苗から育てる方法を紹介します。

トマトの苗の入手

トマトの苗は、4月頃からホームセンターや園芸店で販売されます。たくさん育てたい場合も、挿し木で増やすことができるので一つの苗を購入するだけで大丈夫です。

市販の苗の場合は、3号(9cm)と小さいのでそのまま育てていると根詰まりします。4~5号ポットに移し替えて1番花が咲くまでは、ポットで育てるとよいです。

1番花が咲き始めたら定植の時期です。本葉7~8枚目の位置より花が咲きます。定植が速いと、樹勢が強くなりすぎて着果が悪くなる可能性があるので注意しましょう。

植え付け時期のトマト苗

植え付け時期のトマト苗

植え付け

畑の準備

トマトは連作障害が強く出やすいです。可能であれば4~5年ナス科の野菜を育てていない場所に植え付けます。連作する場合は、接ぎ木苗を使いましょう。

  • 定植の2週間以上前に、苦土石灰約150g/㎡を撒いてよく耕します。
  • 定植の1週間前に、堆肥3㎏/㎡、化成肥料150g/㎡を撒いてよく耕します。

畝幅50cm以上、畝高10cmの畝をつくります。ミニトマトは、水はけの良い土壌を好みます。水はけが悪い土地の場合は、畝を高めに作ります。

黒マルチを張って、支柱を立てます。

トマト植え付け用の畝づくり

トマト植え付け用の畝

マルチをしておくと雨でトマトが割れるのをある程度防いでくれます。雨除けやビニールハウスを設置することに比べると手間が少ないので必ずやっておきましょう。

※本来マルチの周りは、土で埋めます。埋めるための土が少ないので石で押さえています。

植え付け

複数のトマトを植え付ける場合は、株間50㎝以上は確保します。

マルチに穴をあけて、根鉢と同じくらいの穴を掘ります。苗をポットから取り出し、根鉢を崩さないように植え付けます。

トマト苗の植え付け

苗の植え付け

支柱を立てて誘引きします。

トマト苗誘引き

誘引き

植え付け後の管理

水やり

植え付けから1週間くらいは定期的に水やりをします。その後は、雨に任せておいて大丈夫です。トマトは、乾燥にかなり強いです。

脇芽採り

トマトは、脇芽がガンガン生えてきます。晴れた日に、脇芽が小さいうちに手で摘み取りましょう。

ミニトマトの脇芽の説明画像

ミニトマトの脇芽

ちなみに、トマトは脇芽を挿し木することで簡単に増殖することができます。挿し木する場合は、脇芽を10~15㎝くらいまで育ててから、摘み取って使うといいです。

追肥

植え付けの1か月後より、2~3週間おきに化成肥料30g/㎡を株の周りに散布します。マルチをしている場合は、マルチをめくって肥料を撒きます。

肥料の持ちは、土壌によっても異なります。葉の様子などを見ながら、適量調整しましょう。

栄養状態の見方としては、トマトの生長点から15cmくらい下までの茎や、葉の状態を確認します。

  • 栄養不足
    葉の色が薄く黄色味が強くなっている。葉が上に向く。茎が細く節間が伸びている。
  • 正常
    葉が下側に軽く曲がっている。茎の太さは1~1.5cm
  • 栄養過多
    葉の緑が濃く茂っている。葉が強く内側に巻いている。茎が太く節間が短い。

カラス対策

ミニトマトは、比較的カラスによる被害にあいにくいですが中玉・大玉トマトはカラスによる被害が大きいです。無対策だとほぼ全滅させられるといっても過言ではないかと感じます。

低コストで対策ができるので必ずしておきましょう。

防鳥糸、カラスなぜ逃げる

これらの方法は、たくさんのトマトを栽培しているときに有効な方法です。カラスは、羽が傷つくのを恐れるので防鳥糸がかなり有効です。株の周りを3段くらい撒いてやると近寄ってきません。

トマトを防鳥糸でカラス対策

防鳥糸でカラス対策

市販品としては、カラスなぜ逃げるというものがあります。これ一つで広範囲をカバーできるのでとても便利です。ただし高いですね・・・

虫よけネット

数株のみの栽培の場合は、虫よけネットでぐるりと撒いてやります。これで、100%保護できました。

100均などで販売されている短めの虫よけネットを、バスローブのように株にぐるりと撒いて洗濯ばさみなどで落ちないように止めてやります。

トマトを防虫ネットでカラス対策

ネットでカラス対策

株全体を覆わなくても赤くなりつつあるトマトの実の周りだけを覆っていればオッケーです。

ちなみに、CDをつるしたり、100均などに売っている鳥や猫の模型などをつるしても全く効果がありませんでした。ご注意ください。

雨対策

大玉トマトは、実っているときに大雨に合うと水分を吸いすぎて割れてしまいます。

雨で割れたトマトの画像

雨で割れたトマト

対策としては、以下のような方法があります。

<簡単>

  • 水はけのよい土地で育てる
  • マルチを広めに敷く
  • 高苗にする
  • 梅雨明けに収穫・開花するように調整する
    (7月中旬に苗を植え付ける)
  • 軒下で育てる(植木鉢で育てる)

<手間がかかる>

  • ビニールハウス
  • 雨除けの設置

まずは簡単な方法を試してみるといいです。金銭的な余裕があれば家庭菜園用 雨よけセットが確実でしょう。

参照:スイカの雨除け方法

トマトの収穫

夏場の収穫は、開花後40~50日程度、秋は50~60日程です。実の全体が赤くなったら収穫します。熟したものから、一粒づつ摘み取ります。

トマトの収穫画像

トマトの収穫

露地栽培では、5段目の花房まで収穫できれば成功だと言われています。大きめの植木鉢を使用したり、露地栽培ではかなり長く収穫ができます。

次々に、実っていくトマトですが上段に行くにつれて次第に品質が悪くなります。そのようなときは、破棄したほうが良いでしょう。

破棄する場合は、根を地中から抜いた後に、根をチェックします。根にこぶのようなものができていた場合は、根こぶ病の菌が増加している証拠です。連作は、控えるようにします。

病気・害虫

トマトは、比較的病気になりにくいです。ただし、連作障害にはなりやすいので植え付け場所を注意しましょう。害虫としては、葉にハモグリバエが発生したり、タバコガの幼虫が実を食害することがありますがそれほど頻度は多くないと思います。

ミニトマトにハモグリバエの食害画像

ミニトマトの葉-ハモグリバエ食害

最も厄介なのは、カラスだと思います。無対策だと必ず食害されます。まずはカラス対策はしっかりしましょう。