スイカは、連作障害が出やすい作物で、同じ場所に植え付ける場合は4~5年は間隔を開けるように推奨されています。しかし、コンパニオンプランツを利用することで連作しても病気の発生を抑えることができます。
今回は、スイカのコンパニオンプランツを紹介します。
スイカのコンパニオンプランツ一覧
相性の良い混植
ネギ、マリーゴールド、エンバク、スベリヒユ
相性の悪い混植
ウリ科(特にカボチャの隣に植え付けると、生育が非常に悪くなります。)
病気、害虫予防
ネギ類
ネギ類は、スイカの蔓割れ病を予防する効果があります。スイカの苗を植え付けるときに、同じ穴に植え付けてお互いの根が絡みつくように植え付けると良いです。ネギ類は、スイカなどのウリ科以外にもナス科の野菜とも相性がいいです。

スイカとネギのコンパニオンプランツ
夏野菜のコンパニオンプランツとして、2~3月頃よりネギやニラの種まきして苗を用意しておくと良いです。ちなみに、ネギは葉ネギと白ネギがありますがコンパニオンプランツには土寄せが不要な葉ネギのほうが適しています。土寄せをするとスイカまで埋まってしまいます。
その他、ネギはスイカの葉を食害するウリハムシの予防になるという話もよく聞きます。ただし、私の経験上ウリハムシの対策としては全く効果がありませんでした。ウリハムシの予防には、シルバーマルチや銀テープなどが効果的でした。
マリーゴールド
ナス科・ウリ科の野菜とマリーゴールドやシュンギクなどのキク科は相性が良いといわれます。お互いに、天敵が異なるので害虫の被害が少なくなります。また、マリーゴールドはセンチュウを抑制する効果があります。
空間の有効利用
トウモロコシ
スイカを植え付けると、それだけで畑が大きなスペースを使ってしまいます。しかし、スイカの苗と共にトウモロコシを植え付けると畑を有効利用することができます。スイカは、低く横に伸びるのに対して、トウモロコシは縦に育ちます。その為、肥料や日光の競合が起こりません。。
トウモロコシを株間30㎝、条間50㎝くらいで、2条植えします。そして、トウモロコシの条間にスイカの苗を植え付けます。トウモロコシ4~6本に対してスイカ1株くらいで植え付けると良いです。
敷き藁になる
エンバク
家庭菜園では、敷き藁を用意するのに苦労することがあります。その場合、スイカの植え付け場所に事前に大麦または、エンバクを育てておくと敷き藁として使えます。秋野菜の収穫が終わる11月~12月上旬ころに翌年スイカを植え付ける畑にまんべんなく種まきをします。

円麦
そして、5月頃に、成長しているエンバクの中にスイカの苗を植え付けます。
(エンバクを刈り取って使っても、刈り取らずにそのまま植えても良い。大麦は、背が伸びないので刈り込まなくて大丈夫です。)
エンバクに蔓が絡みついて敷き藁のように使えます。また、エンバクはセンチュウの抑制効果もあります。
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スベリヒユ

スイカとスベリヒユ
スベリヒユは、庭や畑に生えてくる雑草です。このスベリヒユは、実はビタミンなどの栄養価が高く、お浸しにして食べれたりします。また、スイカなどのウリ科栽培では敷き藁の効果があります。もし、スイカの近くにスベリヒユが育っていたら抜かずにそのまま育てておけばオッケーです。
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