ヤーコンは、キク科スマランサス属の根野菜です。オリゴ糖が豊富で整腸作用や血糖値の上昇を抑制する効果があります。
日当たりが良く比較的涼しい環境が栽培に向いています。3月中旬~4月に種芋を植えつけて収穫は10月頃となります。
種芋の準備
栽培は、種芋を購入して植え付ける方法と、発芽済みの苗を購入して植え付ける方法があります。
種芋の場合は、3月中旬~4月に植え付けます。苗の場合は、4月下旬~5月に植え付けます。
種芋の植え付け
ヤーコンは、日当たりが良く水はけのよい土壌が栽培に向きます。堆肥を施せば、連作障害の心配はそれほどありません。背丈が1.5m程まで高くなるので広めの畝を作ります。
- 植え付けの2週間以上前に、苦土石灰100g/㎡を撒いて良く耕します。適正土壌phは、5.0~6.0とやや酸性よりです。
- 植え付けの1週間ほど前に、堆肥2㎏/㎡、配合肥料100g/㎡を撒いて良く耕します。栽培期間が長いので、緩効性の肥料が向きます。
- 幅80~100㎝、高さ10~30㎝程の平畝を作ります。水はけが悪い場所では、畝を高めに作ります。
- 畝の中心に植穴を掘って、10cmくらいの深さに埋めます。株間は、50㎝程確保します。
植え付け後の管理
水やり
種芋を植え付けた後に、水やりをします。地植えの場合は、その後は、ほぼ水やりは不要です。
ただし、乾燥には弱いので日照りが続くようなら時々水やりをします。梅雨明け後は、乾燥予防に株元に敷き藁などをすると良いです。
追肥
1月に1回ほど、1㎡当たり30g程の化成肥料を畝の両端にばらまいて、土と混ぜて土寄せします。
収穫・保存法
種芋を植え付けてから、6~7か月後が収穫の目安となります。霜が降りると枯れてしまうのでそれまでに収穫をします。
茎を、根元から20㎝くらいの場所で切って、スコップで掘って収穫します。
冷蔵庫(野菜室)で保存すると、3日程です。長期間保存する場合は、サツマイモのように土の中に埋めれば数か月保存できます。
種芋の取り方
ヤーコンは、食用部分の芋を植え付けて増やすのではなく、イモを採った後に根に残る株芽を種芋として使います。収穫後の、株芽は小さいので、再び植え付けて育てる必要があります。
植穴を掘って、株芽を植え付けます。3月頃に、掘り起こすと株芽が大きく成長して種芋として使えます。
病気・害虫
病害虫に強く、無農薬でも栽培しやすいです。
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